オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

ベビー用品、ブランド品…なかなか捨てられない「不用品」、思い切って処分するには? コツを専門家に聞いてみた

不用品を無理なく処分するには、どうしたらよいのでしょうか。インテリアコーディネーターに聞きました。

「不用品」を無理なく捨てるコツは?
「不用品」を無理なく捨てるコツは?

 自宅を掃除したときに、長年着ていない衣服や日用品などを見つけることがあります。こうした不用品を処分しようとしたものの、そのまま自宅に保管してしまったという経験はありませんか。不用品を定期的に処分しないと、自宅が物であふれてしまう可能性があります。

 不用品をなかなか捨てられないのはなぜなのでしょうか。不用品を無理なく捨てるためには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。インテリアコーディネーターの鈴木晴江さんに聞きました。

「思い出」が詰まっている物ほど捨てにくい

Q.自宅で不用品を見つけたときに、捨てられないと思い、保管してしまうことがあります。このとき、どのような心理が働いているのでしょうか。不用品をなかなか捨てられない原因も含めて、教えてください。

鈴木さん「物を捨てようとしても捨てられないのは、当該の物がまだ『自分にとっての不用品』となっていないからです。自分にとって捨てられない物は、主に次の3つに分類できます」

(A)思い出の物
子どもが使っていた物や土産品などが該当します。例えば、子どもが使っていたベビー用品は、子どもが生まれた頃の喜びや子どもが幼かった頃を思い出させてくれます。また、旅行先で手に入れた土産品を見ると、楽しかった記憶がよみがえってくると思います。それらの物は、ただの物ではなく、「思い出」そのものであり、なかなか捨てることができません。

(B)高価だった物
高額なブランド品や自分へのご褒美として購入した限定品、プレゼントとしてもらった高級品などが該当します。これらの物には手に入れたときの喜びのほか、プレゼントしてくれた相手に対する感謝の気持ちなどが詰まっているため、なかなか捨てることができません。

(C)今後も使うかもしれない物
体形が変化して、サイズが合わなくなった洋服などが該当します。例えば、今よりも体形がすっきりしていたときに着ていた洋服でお気に入りのブランドだった場合、「当時は値段が高かったな」「元の体形に戻ったら着よう」などと考え、クローゼットに戻しがちです。

自宅の不用品を片付けようと決心して、クローゼットや押し入れを開けたはずなのに、気が付けば過去の思い出の品に出合ってしまい、結局、何も捨てられなかったという経験をした人は非常に多いです。

クローゼットや押し入れに十分なスペースがあり、すぐに物を捨てる必要がない場合は、そのまま保管するのも一つの選択です。しかし、「引っ越しで物を整理しなければならない」「クローゼットや押し入れを片付けるんだ!」など、必要に迫られている場合のほか、強い決意を持って不用品を処分しようとしている場合は、気持ちを整理する必要があります。

1 2 3

鈴木晴江(すずき・はるえ)

ネクストイノベーション・インテリアコーディネーター

日本唯一のインテリアソムリエ。空間を色彩と心理的効果からアプローチするデザイナーとして、経営者、著名人の自宅や別荘を多数手掛ける。 建築、内装、インテリア、小物、香りをトータルにプロデュースしている。ネクストイノベーション(https://nexthouse.jp/)。

コメント