「アロマ」で虫よけは可能? どうやって使う? オススメ製品&注意点を専門家に聞く
アロマオイルは、虫よけに効果があるのでしょうか。使用時の注意点などについて、アロマインストラクターに聞きました。
蚊などは気温が25~30度のときに活動が活発になるといわれています。気温が高い時期は、蚊やゴキブリなどの害虫に悩まされるケースが多いですが、そんな中、虫よけのためにアロマオイルを活用する人がいるようです。
そもそも、アロマオイルに虫よけ効果はあるのでしょうか。虫よけのためにアロマオイルを活用すると、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。虫よけ用にアロマオイルを使う際の注意点などについて、アロマインストラクターの鈴木晴江さんに聞きました。
数種類のアロマオイルをブレンドするのがお勧め
Q.そもそも、アロマオイルに虫よけの効果はあるのでしょうか。
鈴木さん「虫から身を守るために、虫の苦手な成分や香りを保持する植物があります。アロマオイルは、基本的に植物を抽出して製造されるため、虫が嫌う植物のアロマオイルを活用すれば、虫よけの効果があります」
Q.では、虫よけにアロマオイルを活用する際は、どのような製品がお勧めなのでしょうか。
鈴木さん「害虫に対する忌避効果を持つ、ユーカリやレモングラス、シトロネラ、ペパーミント、ゼラニウムといったアロマオイルを使うと、虫よけ効果につながります。使い方としては、市販のアロマストーンやポプリ袋にオイルを数滴垂らした後、ドアの開閉が多い玄関付近のほか、窓の周辺に置いて香らせるのがお勧めです」
Q.アロマオイルで虫よけをするメリット、デメリットについて、教えてください。
鈴木さん「アロマオイルを使うメリットは虫よけ効果だけでなく、アロマの香りにより、気持ちをリラックスさせたり、リフレッシュさせたりすることができる点です。また、天然成分だけでブレンドされた虫よけ用のアロマオイルの中には、赤ちゃんや小さなお子さまにも使えるタイプの製品があります。使用する際は、商品や成分を確認してください。
デメリットは虫よけの効果を期待できても、アロマオイル自体に殺虫効果がないということです。虫よけの作用は穏やかで効果が持続しないほか、日持ちせず長期保存ができないため、特に自作のアロマの場合は、期間内に使い切ってください」
Q.アロマオイルで虫よけをする際の注意点について、教えてください。
鈴木さん「アロマオイル(精油)を直接、肌に付けて使用しないでください。オイルは目的に合わせて希釈した上で、空間に香らせるイメージで活用しましょう。数種類のアロマオイルをブレンドした製品の中には、肌に付けて使用できる製品もあります。
虫によって、効果的なアロマオイルが異なります。アロマオイルの中には、甘い香りを放つ製品がありますが、こうした製品は、蚊を寄せ付けない成分が含まれていても、甘い香りを好む蜂を寄せ付けてしまうことがあるため、注意が必要です。
そこで、アロマオイルで虫よけをする場合は、蜂が苦手なペパーミント系のアロマオイルを加えるなど、数種類のオイルをブレンドし、さまざまな虫に備えましょう。
このほか、アロマオイルには禁忌もあるので、使用時は注意してください。信頼できるアロマ専門店などで香りや成分、体調などを確認しながら購入すると、より安心です」
(オトナンサー編集部)
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