旬のイクラ&すじこにも「アニサキス」? 安全に食べるには? 注意点&調理法を専門家が解説
作ったイクラは何日以内に食べ切る?
Q.生すじこから作ったイクラは、何日以内に食べ切るのが望ましいのでしょうか。
早武さん「イクラに味がしみ込んだら、できるだけ速やかに食べるのがよいでしょう。食べ切るのに3~4日以上かかる場合は、冷凍するのがお勧めです。冷凍しても解凍後に多少、弾力が変わりますが、菌が増える心配はありません。
冷凍イクラ製品の場合、窒素充填(じゅうてん)した後、真空パックで冷凍するためおいしさが1年以上保たれますが、家庭で調理したイクラを保存する場合は数週間で食べるのをお勧めします。食べるときは速やかに解凍して食べましょう。1食分に小分けして冷凍しておくと、食べるときに便利です。
生すじこからイクラを作る場合、先述の方法で熱を通すことである程度殺菌されるので多少長持ちします。より長持ちさせるために、味付け液のアルコール分を熱で飛ばさずに、そのままイクラに浸して食べる人もいます。ただし、その場合、食べた後に車を運転してしまうと酒気帯び運転に該当する可能性があるため、注意が必要です」
Q.店舗でイクラやすじこを購入する際の注意点について、教えてください。鮮度の関係で、できるだけ値引き品を避けた方がよいのでしょうか。
早武さん「人によって好みは異なると思いますが、私は生すじこの場合、卵の粒が大きいものを選びます。そして『まだ高いかな?』と考えている間に旬が終わって買えなくなることがあるので、多少高くても買うという『思い切りの良さ』が一番大事だと思っています。
しっかり冷凍、冷蔵されていれば、値引き品でも問題ありません。私も財布と相談しながら、生すじこの値引き品を買うことがあります」
Q.イクラやすじこは、どのような料理にして食べるのがお勧めなのでしょうか。
早武さん「生すじこは、イクラ作り一択です、イクラはイクラ丼、加工すじこは切ってそのまま食べるか、すじこおにぎりですね。油分と塩分は食欲の秋にはたまらないごちそうですね」
普通の生活ではアニサキスによる食中毒の心配はなく、早武さんが解説した方法でイクラを作れば確実に安全とのことです。秋を感じながら、イクラ丼やすじこおにぎりを食べてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
確信のない記事を軽率に公開してほしく無いです。
漁業関係者からしてみれば妨害になりかねません