オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

  • HOME
  • エンタメ
  • 真木よう子「家族の絆は権力でも壊せない」に共感 映画「焼肉ドラゴン」長女役

真木よう子「家族の絆は権力でも壊せない」に共感 映画「焼肉ドラゴン」長女役

6月22日公開の映画「焼肉ドラゴン」で、三姉妹の長女・静花を演じる真木よう子さんにインタビュー。作品の魅力などについて聞きました。

真木よう子さん
真木よう子さん

 6月22日公開の映画「焼肉ドラゴン」で、三姉妹の長女・静花を演じる真木よう子さん。昭和45年、高度経済成長に浮かれる大阪の片隅で、龍吉(キム・サンホさん)と英順(イ・ジョンウンさん)が営む小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」は、美人三姉妹(真木さん、井上真央さん、桜庭ななみさん)や騒がしい常連客たち、幼なじみの哲男(大泉洋さん)のけんかや笑い声が絶えません。しかし、強い絆(きずな)で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも次第に時代の波が押し寄せ…というストーリーです。

 オトナンサー編集部では、真木さんにインタビューを実施。作品の魅力などについて聞きました。

長女ならではの責任感に共感

Q.台本読まれた感想をお願いします。

真木さん(以下敬称略)「舞台を先に見たので、その素晴らしさに圧倒され、『こんなに素晴らしい舞台があったんだ』というところから台本を読みました。でも舞台の台本にも見えてしまい、これが映像化されていくとどうなるのかなと。舞台は舞台の良さがあり、映画は映画にしか出せない作品作りをして、良いものにしていきたい。現場に入り、映像ならではの『焼肉ドラゴン』を作っていければと思いました」

Q.現場の雰囲気はいかがでしたか。

真木「セットの中に焼肉屋と集落が造ってありました。毎日、そこで撮影して、常連客の役者さんとも、家族のような仲間のような連帯感が強まっていきました。疲れたり寂しくなったりしたら、イ・ジョンウンさんに背中をギュッと抱きしめてもらったり、なでなでしてもらったりと、本当のお母さんみたいになっていました」

Q.現場で大事にされていたことはありますか。

真木「韓国の俳優さんもいらっしゃるので、普段より積極的にコミュニケーションを取ることを大事にしていました。もっと相手のことを知りたくなり、話して仲良くなり、絆が生まれたように思えます」

Q.この作品の一番の魅力は何でしょうか。

真木「在日1世や2世の集落が舞台ですが、プロデューサーに共感したのは『国籍や、在日万歳などということではなく、どんな状況に置かれていても、家族の絆は国の権力を持ってしても壊すことはできない。どんな状況下でも笑ったり、ぶつかり合ったり、前向きな家族の映画にしていきたい』と言われたことです。私もそう思っていたので、このスタッフで作品作りをしたいと思いました」

Q.静花と似ているところはありましたか。

真木「私も長女なので、客観的に家族を見る癖がありました。その辺りは似ているかな。静花も長女で、妹を傷つけたくないと思うなど、自分の気持ちをセーブして生きているのですが、それを家族や人前では見せず、気丈に振る舞っている女性です。私は、そこまで我慢強いかどうかはわかりませんが、長女の責任感は重なると思います」

Q.現場で意識したことはありますか。

真木「韓国の俳優さんたちは日本に来て、言葉の壁もあり分からないことだらけなので、自分がしてもらったらうれしいだろうな、という行動をしようと思っていました。韓国人や日本人ではなく仲間として、『人となり』を知っていこうとコミュニケーションを取りました。皆優しくていい人ばかりで、温かい家庭のようになれてよかったです」

Q.鄭義信監督の印象・演出はいかがでしたか。

真木「あまり演出を細かくつけたりせず、役者にやらせてみて、必要ならば動きを固めていくみたいな感じでした。基本的には役者の気持ちを尊重して、あふれる感情を撮影する人でした。静花はいろいろなものを抱えているので、演じていて突然涙が流れてきたこともあったのですが、そういう時もカットをかけず、長回してくれて、役者に寄り添ってくれる監督だと思いました」

Q.お気に入りのシーンはどのシーンでしょうか。

真木「いろいろなことが起きる映画なので、どのシーンも気に入っています。強いて言うのなら、結婚式をぐちゃぐちゃにされて、哲男とのことに決着をつけるというシーンなんですが、ハン・ドンギョさんが面白すぎて最後に全部持っていかれるという(笑)丸一日撮影していて、私と大泉さんはずっと泣きっぱなしで大変だったのに、『ハン・ドンギョさんのアドリブに全部持っていかれた』と話していました(笑)」

Q.井上さん、桜庭さんとの共演はいかがでしたか。

真木「かわいい妹に思えました。二人で飲みにいったらしいんですが、その時に『サイン描いてください』と頼まれ、私のサインを適当に書いたらしいです(笑)そういうエピソードを聞いても『お前らかわいいから許す』みたいな関係になっていました」

Q.ラストシーンを見て、悲劇と捉える人もいるし、ハッピーエンドと捉える人もいますが、真木さんはどちらですか。

真木「悲劇とは捉えませんでした。家族役で、ある意味当事者なので。実際に起きた歴史もわかっていますし。現実的なことを話すとハッピーエンドとは言えませんが、前向きな気分になって映画館を出られる作品だと思います」

 映画「焼肉ドラゴン」は6月22日から全国公開。

(エンタメチーム)

コメント