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「残業代くれや」「給料上げろ」 勤務先への不満を爆発させた“ロゴ”が話題に、なぜ作った?

「ZANGYOUDAI KUREYA」(残業代くれや)、「KYURYO AGERO」(給料上げろ)――。勤務先への不満を“ビンテージ風”に仕立てたロゴが話題となっています。制作した人に話を聞きました。

「ZANGYOUDAI KUREYA」のロゴ入りパーカー=しゃおしゃ(@syasyaon)さん提供
「ZANGYOUDAI KUREYA」のロゴ入りパーカー=しゃおしゃ(@syasyaon)さん提供

「ZANGYOUDAI KUREYA」(残業代くれや)、「KYURYO AGERO」(給料上げろ)など勤務先への不満を、グラフィックデザイナーの女性がビンテージ風のデザインに仕立てたロゴがSNS上で話題となっています。これについて「センス良すぎ」「愚痴や不満がアートに。素晴らしい」「いつ見ても笑う」などと共感する声が。なぜ制作したのでしょうか。

愚痴もデザインすると笑いになる

 ツイッターに投稿されたロゴは、全部で4種類です。白色のパーカーにプリントされた円形のロゴには「ZANGYOUDAI KUREYA」と大きく書かれ、円の周囲をよく見ると、「残業してるのに残業代ミリももらえないとか普通にブラックすぎて笑う」「yatterarenwa!」(やってられんわ)と言葉が並びます。

 また、パスケースには「MURI DEKINAI」(無理できない)、「OUTI KAERITAI!」(お家帰りたい!)、スマホケースには「KYURYO AGERO」(給料上げろ)、トートバッグには「nankai syuccho IKUNEN」(何回出張行くねん)などの文言入りのロゴがプリントされ、不満をぶちまけながらも、デザインとしてまとまっています。

 このロゴを作ったのは、グラフィックデザイナーの「しゃおしゃ」さん。正社員として働いていますが、「業種は非公表」とのこと。業務の傍らアニメ風のイラストを創作し、SNS上で発表しているそうです。

Q.グラフィックデザイナーになったきっかけは。

しゃおしゃさん「子どもの頃からイラストやデザインなどに興味があり、絵を描くことも大好きで、『自分のデザインした商品が販売されたり、お客さまの商品の売り上げなどに貢献できたりしたら素敵だな』と思っていたからです。本格的に勉強し始めたのは、高校卒業後です」

Q.今回、ロゴを制作した経緯は。

しゃおしゃさん「いつも、会社に関する愚痴を家族や友人に聞いてもらっていましたが、申し訳なさを感じていました。『愚痴を自分の好きなビンテージ風のロゴデザインにすれば、ロゴの勉強やストレス発散になるのでは』とひらめき制作しました。

最初に『ZANGYOUDAI KUREYA』を作って、LINEで友人に画像を送ると『笑った』『好き』などの意見をもらい、『愚痴もデザインすると笑いになる』と確信しました。嫌な愚痴と好きなデザインの組み合わせの可能性に気付かされました」

Q.ちなみに、勤務先は激務なのでしょうか。

しゃおしゃさん「他の企業の業務や環境を詳しく知らないので、一概には言えませんが、私としては少しハードだと感じています。まだ新人で知らないことや緊張することも多いので、余計につらいと思っているのかもしれません。ただ、仕事の内容は本当に面白く、良い経験になっている実感はあります」

Q.「何回出張行くねん」とは。

しゃおしゃさん「私の場合は、出張は今のところほとんどありません。ほかの方は頻繁に行ってらっしゃいますが」

Q.創作活動はいつ行っているのですか。

しゃおしゃさん「基本的に休日です。平日は、帰宅後すぐに寝てしまうことが多いので、その分休日に詰め込むような状態です。外出予定がなければ休日は6時間ほど創作活動に充てています」

Q.ロゴに対し、どのような意見が寄せられていますか。

しゃおしゃさん「『関西弁が笑った』『こういうの好き』など、さまざまな意見を頂いています。中には、残業時間レコーダーアプリの紹介、労基署への相談、心身の健康などの心配をしてくださる方もいらっしゃいました」

Q.今後の目標は。

しゃおしゃさん「好きなものを作っていきたいと考えています。今まで制作してこなかった雰囲気のものを作ったり、今作れるものを昇華させたりなどしていければ楽しいかなと思っています。ロゴについては今後も『愚痴×ロゴ』というテーマで制作したいです」

 なお、パーカーやパスケースはグッズ制作の会社に委託し、1点ずつ試作してみたとのこと。商品化については「需要を見極めつつ前向きに検討している」そうです。

(報道チーム)

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