離婚経験者1000人の「リアルな心情」 経済的に“離婚できない”女性多数
「離婚が成立するまでのリアルな心情」に関する調査結果が発表されました。離婚経験者1000人の“リアルボイス”とは…。

人生100年時代といわれる昨今。長い人生では、さまざまな岐路に立たされることがありますが、「離婚」もその一つでしょう。そんな「離婚」について、一般社団法人クオーレ(東京都台東区)が2022年6月に実施した、「離婚が成立するまでのリアルな心情」に関する調査結果を発表しました。
「経済的な理由で離婚が難しい」男女差くっきり
まず、「結婚生活に不満が出てきたのは、何年目からか」と聞いたところ、「10年以降」(24.0%)が最多という結果に。以下、「1年未満」(20.1%)、「1年~2年未満」(13.4%)、「2年~3年未満」(13.0%)と続き、1年未満や3年未満で不満が出てきた人も比較的多いことが分かります。
「結婚後、夫婦の間柄でどのような不一致を感じたか」については、「価値観」(61.3%)と回答した人が最も多く、続いて「金銭感覚」(50.6%)、「性格」(41.7%)という結果でした。6割以上の人が、夫婦間の価値観についてズレを感じたようです。一方、「特に不一致は感じない」と回答したのは6.2%と少数でした。
「離婚後の生活」について不安を感じるケースもあります。「離婚はしたいと思っていても、経済的な理由で離婚はできないと思ったことがあるか」について聞くと、男性は「ある」が22.6%、「ない」が77.4%という結果に。一方、女性は「ある」が47.2%、「ない」が52.8%と男女差があり、半数近くの女性が難しいと考えている現状が浮き彫りとなりました。
また、話し合いによって夫婦双方の合意があれば、基本的に離婚は成立しますが、「離婚が成立するまでの手続きは難しい(面倒)と思うか」については、「とても難しいと思う」(26.5%)、「まあ難しいと思う」(30.5%)が上位となり、「それほど難しくはないと思う」(15.9%)、「簡単だと思う(5.8%)」を大きく上回る結果となりました。
調査は、離婚した経験がある30~60代の男女を対象に、インターネットリサーチで実施。1015人(男性509人、女性506人)から回答を得ました。
調査結果を受けて、同社は「離婚を選ぶにせよ、夫婦関係を修復するにせよ、行動に移すことで、今の生活のまま続けているよりも人生を楽しめるようになるのではないか」とコメントを寄せています。
(オトナンサー編集部)
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