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AKB48超えの乃木坂46、「テレビ東京の深夜帯」は連ドラ進出への試金石

もっと名前と顔を売らなければいけない

 その後もメンバーたちは、「嫌われ松子の一生」「墓場、女子高生」「犬夜叉」などの舞台を経て、昨年も5~6月に大型舞台「あさひなぐ」に齋藤飛鳥さん、井上小百合さん、新内眞衣さん、若月佑美さん、生駒里奈さん、堀未央奈さん、衛藤美彩さん、北野日奈子さんが出演。9月には映画版「あさひなぐ」に西野七瀬さん、桜井玲香さん、松村沙友理さん、白石麻衣さん、生田絵梨花さんらが出演するなど、本格的な連ドラ進出の下地を作っていたのです。

 さらに言えば、「着々とCM出演を増やしている」という事実も見逃せません。民放の連ドラに出演するためには、演技力を磨き、実績を積み上げる以外に、「CM出演を増やす」というルートもあるのです。

 CMに起用されやすいのは、企業や商品の好感度を上げるクリーンなイメージのタレントであり、グループ全体のイメージが「清楚」でスキャンダルも少ない乃木坂46はトップクラスの存在。テレビ局としても、「連ドラ出演させつつCM出稿をうながす」こともできるなど、現在乃木坂46のメンバーがキャスティングの候補に挙がっているのは間違いありません。

 ただ、「乃木坂46はグループとしての認知度は高いものの、個人名は一般層に知られていない」という課題を抱えています。モーニング娘。やAKB48は、バラエティー番組で一気に顔と名前を売りましたが、芝居の面で苦戦しがちであり、どちらの戦略がよいとは言えないでしょう。

 メンバーたちにとっても、「もっと名前を売らなければいけない」という思いを抱えている上に、今後の芸能生活を考えると、連ドラ出演は是が非でも実現させたいところ。それだけに今冬の3人は注目であり、「テレビ東京の深夜ドラマ」から「民放他局の深夜ドラマ」「民放各局のプライム帯ドラマ」「朝ドラや大河ドラマ」とステップアップするための試金石と言えるのです。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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