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AKB48超えの乃木坂46、「テレビ東京の深夜帯」は連ドラ進出への試金石

写真集のヒットに初のミリオンセールス、日本レコード大賞と、2017年は乃木坂46が飛躍した年でしたが、2018年も勢いはとどまるところを知らず、主要メンバーが連ドラに進出しています。

(左から)西野七瀬さん、生駒里奈さん

 2017年は、まさに「乃木坂46の年」でした。いまだ増刷を続ける白石麻衣さんの「パスポート」を筆頭に、メンバーの写真集がバカ売れ。「写真集年間売り上げのトップ10作中6作を乃木坂46が占める」という快挙を成し遂げました。

 さらに、17枚目のシングル「インフルエンサー」が初のミリオンセールスを達成。11月には初の東京ドーム公演を開催し、12月には公式ライバルのAKB48を初めて直接対決で上回る形で「日本レコード大賞」を獲得するなど大躍進を果たしました。

 CMやバラエティー番組への出演も増えるなど、順風満帆の乃木坂46。年が明けた2018年もその勢いは衰えず、ついに各メンバーが連ドラに進出しているのです。

プレッシャーの少ない深夜帯で実績を

「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)の主演に西野七瀬さん、「オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~」(同)のヒロインに生駒里奈さん、「モブサイコ100」(同)のヒロインに与田祐希さんが起用されています。

 ポイントは、一年のスタートである1月期に、エース格の西野さんと生駒さん、次期エース候補の与田さんを同時単独出演させたこと。運営側の「これを皮切りに、連ドラでも勝負していこう」という明確な意志を感じます。

 3作の共通点は、「独特な世界観を持つテレビ東京の深夜ドラマ」であること。いきなり視聴者が多く、プレッシャーのかかるプライム帯(19~23時)で勝負させるのではなく、男性視聴者が多く、プレッシャーの少ない深夜帯への出演にしているところに、「失敗させたくない」「順調なステップを踏ませたい」という配慮がうかがえます。

 乃木坂46としては、2015年7月期に同じテレビ東京の深夜帯で「初森ベマーズ」にグループ出演しましたが、これはいわゆる“アイドルドラマ”であり、顔見せやお試しの域。同時期に大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK)にも10人のメンバーが出演したものの、特に見せ場はなく、やはり顔見せやお試しの意味合いでした。

 しかし、乃木坂46は、結成当初から「歌と芝居が活動メイン」という方向性のグループであり、「16人のプリンシパル」「じょしらく」「すべての犬は天国へ行く」などの舞台出演を重ねてきました。この点では歌も芝居もバラエティーもどん欲に進出していったAKB48とは明らかな方向性の違いが見られます。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「新・週刊フジテレビ批評」「TBSレビュー」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。