米倉涼子、江口のりこ、松嶋菜々子…今期ドラマで輝く40代女優たち
米倉涼子さん、江口のりこさん、松嶋菜々子さん、山口紗弥加さん、深津絵里さん…今クールの連続ドラマで、40代の女優たちが重要なポジションで起用されています。

物語も佳境に入り、いよいよクライマックスを迎える作品も多くなってきた今クールの連続ドラマ。各ドラマのキャストを見渡すと、重要なポジションで40代の女優の起用が目立ちます。
米倉涼子さん、江口のりこさん、松嶋菜々子さん、山口紗弥加さん、深津絵里さんら、40代の女優たちが今クール、重要なポジションで多く起用されている背景について、テレビドラマに詳しいライターの田幸和歌子さんに聞きました。
年々、貫禄が増す米倉涼子
テレビ朝日系連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(毎週木曜 後9:00)で、主人公の医師・大門未知子を演じている米倉涼子さん。同ドラマは、専門医のライセンスとたたき上げのスキルを武器に突き進み、特定の病院や医局に属さない、フリーランスの外科医の活躍を描いた物語です。
「当時、大きな話題を集めた『松本清張 黒革の手帖』や、2012年から放送が始まった『ドクターX』シリーズを大ヒットに導いた米倉さん。女優としての厳しい雰囲気もありつつ、ストイックでかっこいいイメージに加え、年を重ねるごとに貫禄が増してきている印象です」(田幸さん)
フジテレビ系連続ドラマ「SUPER RICH」(毎週木曜 後10:00)で、仕事一筋で生きてきたベンチャー企業の社長・氷河衛を演じている江口のりこさん。同ドラマは、お金はあっても愛に飢えた孤独な女社長と、愛はあってもお金がない貧乏専門学生という真逆の2人が出会い、会社に襲い掛かる困難を次々と乗り越えていく姿を描いた物語です。
「バイプレーヤーと言われている人が主演を務める流れは少し前からありましたが、江口さんもその一人。作中での絶妙な間と、アドリブではないかと思わせるような、型にはまらない赤楚衛二さん、町田啓太さんら若い男性との掛け合いなど、江口さんの芝居を楽しみに見てしまう作品でもあります」
同じく「SUPER RICH」で、江口さん演じる衛の元上司であり、恩人でもあるIT企業の社長・島谷聡美を演じているのが松嶋菜々子さんです。
「『花より男子』で演じたお姉さん役もそうでしたが、松嶋さんが画面に映るだけで華やかになったり、そのシーンがより輝きを増すような、ぱっと違う色を出してくれます。出てくるだけで場面転換にもなるようなその存在感は松嶋さんの大きな特徴であり、魅力でもあります」
登場が待ち遠しい深津絵里
フジテレビ系連続ドラマ「ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~」(毎週月曜 後9:00)で、がさつで男勝りな性格の放射線技師・黒羽たまきを演じている山口紗弥加さん。同ドラマは、2019年4月期に放送された「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」の続編で、主人公・五十嵐唯織(窪田正孝さん)ら放射線技師たちが、医学界のルールや型にはまらない方法で病を見つけ出し、奮闘する姿を描いた物語です。
「名バイプレーヤーの一人で、40歳近くになって再ブレークを果たした山口さん。ドラマ『モンテ・クリスト伯 −華麗なる復讐−』『ブラックスキャンダル』などで見せた狂気的な一面が垣間見える演技も大きな話題を集めました」
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土 前8:00)で、初代ヒロイン・安子(上白石萌音さん)の娘として生まれた2代目ヒロイン・雉真るいを演じるのが深津絵里さん。同ドラマは、朝ドラ史上初の、3人のヒロインによって物語が展開していき、昭和、平成、令和の時代、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘3世代の姿を描いた100年のファミリーストーリーです。
「いつまでも変わらない透明感とりりしさ、美しさを持ち、老若男女問わず高い人気を誇る深津さん。活動の主軸が映画になりつつあった中、深津さんをドラマで見られるというのは何だか得したような気分にもなり、登場が待ち遠しくもあります」
コメント