土屋太鳳“肉の食べ方”に特別なこだわり「素直なおいしいを出せるように…」
映画「フード・ラック! 食運」主演のNAOTOさん、土屋太鳳さん、寺門ジモン監督に、作品作りの苦労や映画でこだわったことなどを聞きました。
映画「フード・ラック! 食運」でダブル主演を務めるダンス&ボーカルグループ・EXILEのNAOTOさんと女優の土屋太鳳さん、監督を務めるお笑いグループ・ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさん。同作は、うだつがあがらないライターとして自堕落な生活を送っていた良人(NAOTOさん)はある日、編集者の竹中静香(土屋さん)とグルメ情報サイトの立ち上げを任され…寺門さんの初監督作品です。
オトナンサー編集部では、NAOTOさん、土屋さん、寺門監督にインタビューを実施。作品作りの苦労や映画でこだわったことなどを聞きました。
NAOTOさん「92点」、土屋さん「96点」
Q.作品作りの苦労をお願いします。
寺門監督(以下敬称略)「撮影前から絵は見えていたので、役者さんには申し訳ありませんが、セットのような気持ちで何をしていただいても大丈夫でした。役の方が座って食べるだけで絵になるようにしています。だから、NGはありません。おいしいお肉を用意していただきました。『ご飯何杯もいける』ってセリフがありますが、あれは太鳳ちゃんの本音です。お肉の焼き方があるので、NAOTO君には厳しかったかもしれません」
Q.焼き方は難しかったですか。
NAOTOさん(同)「本当に難しかったです。ジモンさんに点数をつけられていました。映画入る前に気を使ってくださって、『まず、俺の焼き方を見ろ』とおっしゃって、それを見て撮影していました。
撮影期間中に採点されていて、92点までもらいました。でも、撮影中はこれが最高点です。打ち上げのときにいいお肉の差し入れがあり、太鳳ちゃんがお肉を焼いて振る舞っていたんですよ。ジモンさんがそれを食べて、『96点』と。僕の記録があっさり破られました(笑)」
土屋さん(同)「私が打ち上げでうまく焼けるようになっていたのは、指導をずっと見ていたからです。私は劇中見るしかないので、ずっと焼き方を見ていました。ジモンさんが“今”っていうタイミングを覚えました」
Q.本作でのこだわりを教えてください。
寺門「フード・ラックなので、見た人も幸せな気持ちになれるように作ろうと思っていました。映画のテーマが家族愛で、自分にとって大切な人に電話してもらいたいとも思っています。映画を見た後、見た人の心に何かを残したいんですよ。そういうものがあればいいなと思います」
土屋「お肉の美しさを消さないような食べ方をしていました。切ってしまうのも汚いし、大きすぎても食べにくいです。何よりも食事を味わう大切さ、素直な『おいしい』を出せるように心掛けていました。
『おいしい』って言うタイミングも難しくて、食べてすぐ、『おいしい』って言うとうそくさいし、味わいすぎて『おいしい』って言うと見ている人は遅いと感じるので、そこを気を付けました。静香も成長していくので、お店ごとに私自身も勉強させていただきました。ジモンさんは本当にいい監督だと思います。優しさの中に、絶対にいい作品を撮らないといけないという緊張感を察知して、スイッチが入りやすくなりました」
NAOTO「全ての演者さんの他に、お肉という主演がいます。こんな映画は日本でしか撮れないと思うんですね。最高の和牛があり、最高の生産者さんがいて、それを撮る最適な監督がいて、最高の人たちのバトンがつながってここまできました。
日本じゃないと実現不可能なバトンだと思います。自分たちがどれだけおいしさを伝えられるかということを意識していました。僕は食べるのは好きだし、高い技術、高い料理人の全てが集結した焼肉のおいしさを自分で表現できるように集中しました」
Q.普段、リフレッシュにしていることを教えてください。
寺門「山に行くことです。人間がいないところで最高の空気を吸って、最高の食べ物を食べる。奇跡の美しさを感じてほしいです」
NAOTOさん「僕は食べに行くことです。好きなお店に行って、気の合う皆さんとご飯を食べることです」
土屋「空いた時間に家族をギュッとするのが幸せです。家族をギュッとするとエネルギーを吸われていると言われます(笑)」
映画「フード・ラック! 食運」は全国公開中。
(オトナンサー編集部)
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