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吉沢亮、ミルクボーイ…情報番組のマンスリーキャストに“旬の人”が集まる理由

「ZIP!」に吉沢亮さん、「めざましテレビ」に清原翔さん…朝の情報番組がマンスリーキャストを積極的に採用し、タレントがこれを受け入れる理由を専門家が解説します。

吉沢亮さん(2019年4月、時事通信フォト)
吉沢亮さん(2019年4月、時事通信フォト)

 1月29日、吉沢亮さんが「ZIP!」(日本テレビ系)の2月金曜パーソナリティーを務めることが発表され、ネット上にはそれを伝えるニュースが飛び交いました。さらに、その翌々日には、清原翔さんが「めざましテレビ」(フジテレビ系)の2月マンスリーエンタメプレゼンターを務めることが明らかになりました。今をときめく人気俳優が立て続けに、朝の情報番組にマンスリーキャストとして起用されたのです。

 1月を振り返ると「ZIP!」の金曜パーソナリティーは上白石萌歌さん、「めざましテレビ」のマンスリーエンタメプレゼンテーターはミルクボーイが務め、番組を盛り上げていました。

 また、「スッキリ」(日本テレビ系)でも、「WEニュース」というコーナーにマンスリーMC、「クイズッス」というコーナーに天の声ゴールドという週替わりのMCを採用しています。

 なぜ、朝の情報番組はこのようなマンスリーキャストを積極的に採用し、専門外であるはずのタレントたちは受け入れているのでしょうか。

活動ジャンルのボーダーレス化が追い風

 まず、情報番組の制作サイドがマンスリーキャストを積極的に採用している背景について。

 マンスリーキャストという手法はかなり前からありましたが、現在のような「俳優や芸人がニュースを読む」などの本格的な出演ではなく、顔見せや番宣の意味合いが色濃いものでした。

 しかし、マルチな活動をする芸能人が増えて、タレント、俳優、芸人、ミュージシャンなどのカテゴリーが年を重ねるごとにボーダーレス化。それを見る側の人々も、芸能人が別カテゴリーの役割に挑むことを自然なものとして受け止めるように変わったのです。

 だからこそ、来年、大河ドラマの主演が控える吉沢亮さんや「M-1グランプリ」で優勝したばかりのミルクボーイは、失敗を恐れて慎重になりそうな時期であるにもかかわらず、「リスクよりも挑戦」という選択肢を選べたのでしょう。かつては「俳優は演技だけをやるべき」「芸人は情報番組に出たらつまらなくなる」などの考えが一般的だっただけに、オファーを出す側も受ける側も、やりやすい状況になっているようなのです。

 制作サイドにしてみれば、旬の人に出てもらうことで注目度を高められるほか、番組全体のムードだけでなく、普段のコーナー一つをとっても新鮮な印象を与えられるなど、「マンネリを避けられる」のが大きなメリット。特に、朝は各局横並びで情報番組を生放送しているだけに競争は熾烈(しれつ)で、「裏番組から視聴者を奪うきっかけや起爆剤が欲しい」という理由もあるそうです。

 昨年、「めざましテレビ」のマンスリーエンタメプレゼンターを林家たま平さんと眞栄田郷敦さんがリレーするように担当しました。2人は昨夏のドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)でラグビー選手を演じたため、その後のラグビーブームに乗る形で起用されたのです。

 また、「WEニュース」のマンスリーMCをBiSHのアイナ・ジ・エンドさん、プロレスラーのオカダ・カズチカさんが務めたことからも、「マンネリを避け、新鮮な印象を与えよう」という狙いが伝わってくるのではないでしょうか。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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