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伊藤淳史、自らの案で池田鉄洋にたたかれまくり!?「テストからバンバンたたいて…」

映画「任侠学園」でヤクザを演じる伊藤淳史さんに、組の一体感を出すために工夫したことや、演じる上で気を付けていることなどを聞きました。

伊藤淳史さん
伊藤淳史さん

 俳優の伊藤淳史さんがヤクザを演じる映画「任侠学園」。同作は、義理と人情に厚すぎる阿岐本組の組長で、社会事業に目がない阿岐本(西田敏行さん)が次から次へと厄介な仕事を引き受け、組のナンバー2・日村(西島秀俊さん)が巻き込まれます。そんな彼らが経営不振の高校の立て直しに協力することに。日村は稔(伊藤さん)たち子分を連れ、学校の立て直しに向かう、今野敏さんの人気小説「任侠」シリーズの映画化第1弾です。

 オトナンサー編集部では、伊藤さんにインタビューを実施。組の一体感を出すために工夫したことや、普段、演じる上で気を付けていることなどを聞きました。

アドリブの多い木村ひさし監督の現場

Q.阿岐本組が町の人や生徒と関わる姿は、どう見えましたか。

伊藤さん(以下敬称略)「普通に生活して、ここまで人に親切にできないと思いました。こんなに誰かのために何かできる人であれば素晴らしいですね。このメンバーでお芝居ができてよかったです」

Q.西島秀俊さんとバディー感を出すためにしたことは。

伊藤「木村ひさし監督の現場はアドリブも多いですが、セリフもどんどん足されていきます。監督が脚本にさらに面白みを足してくれるので、僕たちもさらに足していきました。書かれてないことをやるのも、みんながもっと面白いものを見せようという思いもあり、組全体でいるときも、西島さんと『本番にこれやります?』『やらないと後悔すると思うんですよ』と話し合っていました。

監督が頭の中で描いているものがあるので、全てが採用されたわけではないですが(笑)」

Q.足された部分で採用された部分はありますか。

伊藤「僕はたたかれる役なんですが、結構採用されています。痛かったので採用されてよかったと思います。一番たたいてくるのは池田鉄洋さんでしたが、公私ともに仲良くさせていただいています。池田さんのたたきが一番痛いんです(笑)テストからバンバンたたいてくるし、なんでこんなにたたいてくるんだろうと本人にも伝えたほどです(笑)」

Q.阿岐本組は三カ条のおきてがありましたが、伊藤家には、おきてのようなものはありましたか。

伊藤「阿岐本組と同じですが、『出されたものは残さず食べる』みたいものがありました(笑)あとは、あいさつですね。小さい頃から劇団に入っていたので、現場のスタッフさんや共演者の方々にしっかりあいさつするというのは、母親から言われていました」

Q.今作での挑戦は。

伊藤「笑えるシーンが多いんですが、笑えるシーンの難易度の高さは挑戦でした。意を決してドスを抜いたら『あれっ?』というようなコミカルなシーンがあるんですが、そこに行くための段階の踏み方とか、ここで落とすために、かなり前のシーンからフリが効いていたりしてすごく勉強になりました。笑いに対して計算する必要や、笑わせにいって笑いが取れない恐ろしさを感じました」

Q.普段、演じる上で気を付けていることは。

伊藤「毎回、必ず思っていることはありませんが、現場を楽しくしたいと思っています。笑顔が少ない現場はあまり経験がないですが、意識して盛り上げたいと思っていますし、スタッフとたくさん話すようにしています。今回の現場は、僕が頑張る必要はなく、西島さんが周りを大切にしてくれるし、ケアしてくれるし、後輩にも優しいので、楽しい現場でした」

Q.壁にぶつかったときは、どのようにされていますか。

伊藤「僕自身は、楽しい作品に出会って、仕事に恵まれていて、毎回プレッシャーも感じますが本気でぶつかっています。壁じゃない作品はありません。毎回壁だと思っていて、一つ乗り越えて、また次の高さの壁に挑む。それはありがたいことで、気持ちを維持しながらもより高い壁に登っている感じですが、それが楽しいと思っています」

 映画「任侠学園」は9月27日から全国公開。

(オトナンサー編集部)

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