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本郷奏多、目指すのは“中間管理職的”ポジション「どんなジャンルでも90点は出せる」

映画「凜-りん-」主演の本郷奏多さんに単独インタビュー。台本を読んだ感想や、俳優としての武器などを聞きました。

本郷奏多さん
本郷奏多さん

 映画「凜-りん-」で主演を務めた本郷奏多さん。同作は、高校2年の野田(佐野勇斗さん)のクラスに東京から天童(本郷さん)が転校してきます。ある日、クラスメートが姿を消し、「100年に一度子どもが消える」という村の伝承が村人たちの脳裏によぎる…お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが舞台用に書き下ろした、長編サスペンスの映画化作品です。

 オトナンサー編集部では、本郷さんに単独インタビューを実施。台本を読んだ感想や、事務所の後輩にあたる佐野さんとの共演、俳優としての武器などを聞きました。

最後までドキドキしながら読んだ

Q.台本の感想を教えてください。

本郷さん(以下敬称略)「『どういうこと? どういうこと?』という展開が続き、最後までドキドキしながら読めました」

Q.本郷さんから見た天童はどんな人物ですか。

本郷「難しいです。よく分かりませんでした。不器用ですが、きっと、すごくいい子だと思います。そんな感じのキャラクターだと思いつつ、映画に関しては、天童として生きるというよりは、映画としてミスリードもしなければならなかったので、役作りして天童をやるよりは、真相のシーンに必要なことをやるという感じで取り組みました」

Q.池田克彦監督とは現場でどんな話をしましたか。

本郷「結構細かく指示や話をしてくださったので、コミュニケーションはできていたかなと思います」

Q.佐野さんは事務所の後輩ですね。共演されていかがでしたか。

本郷「今回初めて会いました。元々印象などもあまりなく、会ってみたら礼儀正しくハキハキしていて、感じのいい子という感じでした。いまだにその印象が変わっていないのでいい子なんだろうなと思っています」

Q.いまだに制服を着ても違和感がありません。

本郷「どうなんでしょうね。自分ではまひしてきて、よく分からないです。着続けているわけではないですが、数年ぶりに着たりすると『また着てるよ』と思います。周りの人は『似合ってる』と言ってくれますが、似合っていなくても『似合ってない』とは言わないよなと思うと、余計に分からなくなります(笑)

若い人が中心になる作品に出ることが多いので、そういう作品に関われる期間が長いのはいいことかなと思います」

Q.オフの日の過ごし方は。

本郷「趣味が多くて、麻雀もしますし、最近は絵を描いたり音楽を作ったり。打ち込みで作るソフトを手に入れて面白がっています。映像編集も好きでやったり、PCとたわむれることが多いですね」

Q.映像編集がお好きとのことですが、映画やドラマの監督にチャレンジされるのでしょうか。

本郷「高校生の頃から、友達と旅行に行って面白いことをしようと思ったときに編集して動画を作っていました。基本的に物を作るのが好きなんです。音楽・映像もそうですし、プラモも好きですし、色を塗ったり絵を描いたり。広い意味でのものづくりが好きです」

Q.2018年を振り返ってみていかがでしたか。

本郷「気がついたらこういうお仕事をしていたので、改めて振り返るとかはないですね。今の仕事をしていなかったら、何をしていたか全く分かりませんし。人生、ここまで来てしまったので、できる限り続けるしかないという感じですね」

Q.俳優以外でやってみたかった仕事はありますか。

本郷「小学校の文集には、働かないでお金を稼げるから『ギャンブラー』と書いてありました。今思い返すと、ギャンブラーほど大変な仕事はない、こいつバカだなと思いました(笑)」

Q.今後、やってみたい役はありますか。

本郷「父親役をやりたいと思ったりもしました。同級生が続々と結婚していき、していない方が少数派になりつつあるので、そういう年だなと感じています。子ども好きですし、役でいいので父親役を」

Q.本郷さんの俳優としての武器は。

本郷「自分で思うのは、120点は出せないけど、常にどんなジャンルでも90点は出せると思っています。だから、中間管理職的なポジションでやっていければと思います」

 映画「凜-りん-」は全国公開中。

ヘアメイク:佐鳥麻子/スタイリスト:川地大介

(オトナンサー編集部)

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