佐野勇斗、鈴木亮平から学んだ“座長”のたたずまい　“ジュノンボーイ”からの10年は「紆余曲折」

　俳優の佐野勇斗さん（25）が、NHKのドラマで初主演を務める「夜ドラ『おとなりに銀河』」（NHK総合、毎週月～木曜午後10時45分）が4月3日からスタートします。佐野さんは2012年の「第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場した後に芸能界デビュー。デビューしてからの活動を通して学んだこと、NHKのドラマで初主演を務める思いなどを聞きました。

10年で「洗練」も「まだまだ」　目指すは「鈴木亮平さん」

　佐野さんの俳優活動は、2015年2月公開の映画「くちびるに歌を」で幕を開けました。2016年10月期放送の「砂の塔～知りすぎた隣人」（TBS系）で連続ドラマに初出演。2018年公開の映画「ちはやふる ー結びー」での演技が評価され、「第28回日本映画批評家大賞」の新人男優賞を受賞。

　近年、放送された「TOKYO MER～走る緊急救命室～」（TBS系）で演じたメカオタクの臨床工学技士・救命士、「真犯人フラグ」（日本テレビ系）での主人公と“真犯人”を一緒に探す若手社長、「テッパチ！」（フジテレビ系）での自衛官候補生などを演じ、存在感を放ってきました。

「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出場したときの佐野さんは、まだ10代半ばでした。この10年で「紆余（うよ）曲折ありました（笑）。洗練されてきて、無駄を省くようになったと思います。仕事でたくさんの経験をさせていただき、特に撮影現場での落ち着き感も出てきたと思います」と成長した部分を明かしました。

　続けて、「僕は、お会いできて良かったなと思える方たちとたくさん出会えました」と振り返りながら、その一方で「『僕は何人の人を幸せにできたのかな』と考えることがあります。少しでもそういう人がいたらうれしいですし、そんな人を増やしていきたいです」と語り、笑顔を見せていました。

　そんな佐野さんに、出会って良かった俳優についても質問してみたところ、「TOKYO MER」で共演した主演の「鈴木亮平さん」と名前を挙げつつ、「役者としてのレベルが違うなと感じました。ここまで役に対してストイックになれるのってすごいなと思いました。同じ経験を積んでも、ここまで頑張れるかと言われると分かりません。異次元のレベルな方だと思いました」と、しみじみな様子も。

　佐野さんは、鈴木さんに「実は、『なんでそんなに頑張れるんですか？』と聞いたことがあったんです」と明かしつつ、「そうしたら『怖がらないと集中できない、コンプレックスからきているのかも』と教えてくださいました。そう答えられるのも、かっこいいと思いました」と秘話も語ってくれました。

　“主演＝座長”としての振る舞いも学んだと話しつつ、「現場でのたたずまいも自然体で、こちらから話しかけやすい雰囲気を作ってくださっていました。一人の人間としても尊敬する部分がたくさんあり、鈴木さんのような座長を目指したいですし、鈴木さんのような人になりたいです」と目を輝かせていました。

「おとなりに銀河」座長としての「成長を見て」

　佐野さんは、4月3日からスタートする「おとなりに銀河」で、NHKドラマの初主演を飾ります。ドラマは、雨隠ギドさんの同名漫画を実写化。佐野さんは、恋愛初心者で売れない漫画家の久我一郎を演じ「毎日、原作を読んでしぐさを寄せるようにしています」と演技に磨きをかけているとコメント。

　同作は、恋愛初心者の一郎と五色しおり（八木莉可子さん）という2人が婚姻関係を結ぶところから始まるラブストーリー。親を亡くし、幼い妹と弟を養うため、必死に漫画を描く日々を送る一郎の元に、一郎の漫画に憧れるしおりが訪ねてきて、臨時アシスタントとして手伝ってもらうことに。締め切りギリギリの危機を脱することができた一郎は、疲れて眠っているしおりの体の一部からとげのようなものが出ていることに気付く……と展開します。

　恋愛初心者の一郎としおりの様を描く同ドラマについて、佐野さんは「今時の恋愛作品ってすぐ手をつないだり、キスしたりしますが、そこまでいくのにとても時間がかかるものです。2人の姿を見て優しい気持ちにもなれると思うので、視聴していただいて『頑張ろう！』とか思っていただけるとうれしいです」と見どころを語りつつ、座長として「やらなきゃいけないことはやっています（笑）。楽しく撮影しています。僕の成長も見てもらえると思うので、楽しみにしていてください」と語り、満面の笑みを見せていました。

（オトナンサー編集部）