ケーキにカレー、ご飯まで…各社が「飲む○○」缶飲料を発売、背景にストレスや多忙も
ケーキやカレー、さらには、ご飯まで…。さまざまな食べ物を缶飲料にした商品が話題となっています。

ケーキやカレー、さらには、ご飯まで…。さまざまな食べ物を「飲む○○」などの名称で缶飲料にした商品がSNS上で話題となっています。「まさかこれが飲み物に」という意外性に「発想がすごい」「誘惑に負けて買った」などの声が上がっています。商品を開発した企業などに聞くと、単に目新しさを狙ったのではなく、さまざまな時代背景があることが分かってきました。
ストレス過多の社会人に癒やしを
飲料メーカーのダイドードリンコ(大阪市北区)は2017年に「コクグランタイム ふって飲む甘美なショートケーキ」(希望小売価格税込み160円)、翌年には「コクグランタイム 贅沢(ぜいたく)な飲む和栗モンブラン」(同115円)を秋冬用の限定商品として発売しました。「贅沢な飲む和栗モンブラン」は現在も同社の自販機で販売中です。
ダイドードリンコの広報担当者に聞きました。
Q.なぜ、ケーキをベースにした缶飲料を発売したのですか。
担当者「働き方改革や生産性向上に関心が集まった影響で、以前にも増してストレスを感じる社会人が増え、仕事の合間などに飲む飲料に『癒やし』『気分転換』を求めるお客さまが増加傾向にあると分析したためです。そこで、手軽に購入できる飲料で『ひとときの癒やし』をお届けしたいと考え、新奇性のあるデザート飲料を開発しました。主なターゲットは20~30代の男女です」
Q.「モンブラン」の開発で苦労したこと、工夫したことは。
担当者「苦労したのはスイーツ(固形)のモンブランをいかに飲料で再現するかという点です。『栗』の味わいを強くし過ぎてしまうと、モンブランよりも焼き栗の味わいに近づいてしまいます。マロンソースを使用するなど試行錯誤し、飲料で『モンブラン』の味わいを再現しました。開発期間は約半年です」
Q.売れ行きはどうですか。また、どのような意見が寄せられていますか。
担当者「個別商品の販売数量は公表していませんが、SNS上で『本当にモンブランを飲んでる感じ!』『モンブラン風味のミルクセーキ!?』『DyDo攻めるなあ!』『ダントツでおいしい!』といったご意見が寄せられるなど、ご好評を頂いております」
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