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だずげでー 家のトイレに5時間閉じ込められた体験漫画に「トイレにスマホは必需品」などの声

実家のトイレから出られなくなった体験を描いた漫画が話題に。家族が出かける中、おなかの調子が悪く1人で留守番することにした主人公でしたが…。

漫画「新年早々トイレに5時間閉じこめられた話」のカット=細川真義(@SHINGIo82)さん提供
漫画「新年早々トイレに5時間閉じこめられた話」のカット=細川真義(@SHINGIo82)さん提供

 実家のトイレから出られなくなった体験を描いた漫画「新年早々トイレに5時間閉じこめられた話」がSNS上で話題となっています。家族が出かける中、おなかの調子が悪く1人で留守番することにした主人公。トイレに入ったところ、突然ドアノブが…という内容で「真夏に閉じ込められた」「新年早々ついてない」「無事で何より」「トイレにスマホは必需品」などの声が上がっています。漫画の作者に聞きました。

不運な状況を笑い話にしたかった

 この漫画を描いたのは、漫画家の細川真義(ほそかわ・しんぎ、ペンネーム)さんです。ホーム社の漫画配信サイト「Z」で連載中の漫画「闇狩人Δ(デルタ)」で作画を担当しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

細川さん「小学生の頃です。自由帳に描いていた漫画をクラスの友人に見せたところ、面白いと言ってもらえたのがきっかけです。読んでもらえるのがうれしくて、その頃から漫画家になりたいと思うようになりました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

細川さん「不運な状況を笑い話にして、気持ちを切り替えようと思ったためです。元々、業者が来るまでの間に、帰宅した家族が窓の面格子の間から入れてくれたペンタブで仕事用の原稿を進めようとしました。ところが、寒さで指がかじかんで思うように描けなかったため、作業を中断する代わりにこの漫画を描き始めました」

Q.以前から、ドアに不具合を感じていたのですか。

細川さん「実は12年前に弟も同じトイレに閉じ込められ、今回とは別の業者さんに救出してもらったことがありました。そのとき、ドアの部品もすべて取り替えたはずでしたが、今回はその部品がさび、完全に壊れて開かなくなったようです。ドアの可動部分(ラッチ、ハンドル)は消耗品なので古くなる前に交換する必要があるようです」

Q.個室に閉じ込められていた間はどのように感じましたか。

細川さん「スマホもないので時間も分からず、地獄のように長く感じました。動かずにいるのは寒いし不安な気持ちになるので、自力で脱出するのに何かないかと探したところ、トイレクリーナーとブラシがあったので、トイレを掃除して時間を潰し余計なことは考えないようにしました。夕方に屋外で流れる帰宅チャイムを聞いて、やっと何時なのか把握できました」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

細川さん「『私も閉じ込められたことがあります』『仲間がいた!』など同じような体験をされた方から多くの意見を頂き、よくあることなんだなと驚きました。また、『トイレにはスマホを持っていくようにします』『一人のときは閉めません』『ドライバー設置しました』など、万一に備えるようにしたという意見もたくさん頂き、自分の経験が誰かの予防策につながったのであれば本当によかったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

細川さん「現在は、坂口いく先生原作の連載漫画『闇狩人Δ』の作画に集中しています。より多くの方にこの作品を知っていただき、読んでもらえたらうれしいです」

(オトナンサー編集部)

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細川真義

漫画家

2016年から漫画「闇狩人」(原作は坂口いく)の新シリーズの作画を担当。最新作はホーム社の漫画配信サイト「Z」で連載中の「闇狩人Δ(デルタ)」

「闇狩人」(全5巻)
https://www.ebookjapan.jp/ebj/173868/

「新闇狩人」(全3巻)
https://www.amazon.co.jp/dp/4757550901/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_sZcoCbQ1W5X7W

「闇狩人Δ(デルタ)」
https://www.amazon.co.jp/dp/4834232646/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_u0coCbJ77CATB

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