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今年激動のジャニーズ、「8時だJ」「カウコン」の感動でイメージ回復へ

12月29日「8時だJ」、31日「ジャニーズカウントダウン2018-2019」とジャニーズ事務所のタレントが集結する番組が放送されます。そこから見える同事務所の“ビジネス巧者”ぶりとは。

「8時だJ」「カウコン」でイメージ回復なるか
「8時だJ」「カウコン」でイメージ回復なるか

 クリスマス前の週末から連日にわたって年末特番が放送されていますが、番組発表の際に最もネット上が盛り上がったのは、12月29日放送の「8時だJ」(テレビ朝日系)でした。

 同番組は1998~99年に放送されたジャニーズJr.がメインのバラエティーであり、20年ぶりの復活。滝沢秀明さん、嵐、関ジャニ∞、生田斗真さん、山下智久さん、風間俊介さん、長谷川純さんら経験と実績を積み重ねたメンバーの再集結が話題を集めました。

絆を確かめ合う姿をフィーチャー

 特番では、当時全員10代だったメンバーの貴重映像を振り返るだけでなく、最後に今井翼さんが登場し、すでに解散したタッキー&翼としてパフォーマンスを披露。「超豪華!最初で最後の大同窓会」とうたっているように、“年内で芸能界引退する滝沢秀明さんの花道”という意味合いが濃く、感動必至です。

 さらに31日には、「ジャニーズカウントダウン2018-2019 平成ラストの夢物語!ジャニーズ年越し生放送」(フジテレビ系)が放送。「夢物語」はタッキー&翼が初めてランキング1位を獲得した記念すべき楽曲であり、正真正銘のラストステージになるようです。

 2つの番組に共通しているのは、タッキー&翼の限定復活に加えて、ジャニーズの所属タレントたちが絆を確かめ合うようなシーンが多そうなこと。「8時だJ」で20年が過ぎた今だから明かせる思い出話や裏話を聞かせ、「ジャニーズカウントダウン」ではグループの垣根を取り払ったシャッフルメドレーを見せるなど、普段以上に仲の良さがフィーチャーされるでしょう。

 また、生田斗真さん、風間俊介さん、山下智久さん、長谷川純さんがジャニーズJr.時代に結成していたユニット「FOUR TOPS」が約16年ぶりに復活し、タッキー&翼のバックダンサーを務めることも、絆を確かめ合うようなムードを高めるはずです。

 そんな感動あふれるムード作りにジャニーズ事務所らしいビジネスセンスを感じてしまうのです。

騒動が次々に起きた2018年のジャニーズ

 2018年は、2月に関ジャニ∞・渋谷すばるさんが退所会見を行い、4月にTOKIO・山口達也さんの女子高生わいせつ騒動が起き、6月にNEWS・小山慶一郎さん、加藤シゲアキさん、手越祐也さんによる未成年との飲酒報道、9月には滝沢秀明さんの引退と今井翼さんの退所を発表。ジャニーズ事務所にとって忘れられない一年になりました。

 何かと批判されやすいムードの中、じっと耐えるような苦しい状態が続いていましたが、ここに来て「年末特番でガラッとムードを変えよう」という思惑がうかがえるのです。滝沢さんの潔く身を引く姿、Jr.時代から共演してきた仲間たちとの友情、あふれる涙と笑顔…果たして、「終わりよければすべてよし」というムードに変えられるのでしょうか。

 思惑通りに事が運べば、ファンにとっては「やっぱりジャニーズはいいな」、ファンではない人にとっても「ジャニーズはいい人たちばかりなんだな」という印象を残せるでしょう。

 そして、気づいたら2018年は終わり、2019年に突入していた――。現在、ジャニーズ事務所のエース格にあたる、嵐は20周年、関ジャニ∞は15周年にあたる年だけに、さらなるイメージアップの可能性を感じさせます。

 芸能界屈指の大所帯であり、アイドルという人気商売だけに、常に順風満帆とはいかず、今年のような苦しい時期もあるでしょう。だからこそ、年末というタイミングの特番で巻き返そうとするジャニーズ事務所の“ビジネス巧者”ぶりがうかがえるのです。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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