時任三郎、役どころの父親に共感「ああしろ、こうしろとは言えない」
鉄拳さんのパラパラ漫画を実写化した映画「家族のはなし」で主人公の父・小林徹役を務める時任三郎さんに単独インタビュー。子育ての思い出などを聞きました。
お笑い芸人・鉄拳さんのパラパラ漫画を実写化した映画「家族のはなし」で主人公の父・小林徹役を務める時任三郎さん。同作は、大学に通いながらバンド活動をする小林拓也(岡田将生さん)はプロを目指していますが、さまざまな挫折を経験します。そんな時、父の徹(時任さん)が倒れたという知らせが届き…というストーリーです。
オトナンサー編集部では、時任さんに単独インタビューを実施。役の話が来た時の感想や子育ての思い出などを聞きました。
漫画に“普遍的な親子愛”感じた
Q.鉄拳さんのパラパラ漫画の感想をお願いします。
時任さん(以下敬称略)「普遍的な親子愛みたいなことを感じました」
Q.この話が来た時の率直な感想は。
時任「最初の台本は、あまり語らない寡黙な役でした。ただ、子どものことは気にしている。直前に頂いた台本で少し変わって、子どもと日常会話をするようになっていました。こちらの方がパラパラ漫画に近いのではないかと思いました。原作により近い父親像になったんだろうなと思いました」
Q.役作りはどのようなことをされましたか。
時任「具体的にこうというのはありませんが、自分の父親がりんご園をやっていた時期があり、この役をやりながら親のことを考えたり、子どものことを考えたりしながら撮影していました」
Q.時任さんのお子さんは反抗期などはありましたか。
時任「反抗期はありませんでした。反抗心を持たれたことはあるかもしれませんが。聞いてみないと分からないです(笑)自分が小さかった頃を思い出すと、反抗できない状況でした。厳しい親で。反抗心は持っていたかもしれませんが、反抗はしませんでした」
Q.演じた役に共感するところや、似ているところはありましたか。
時任「自分が思っていることをストレートに子どもに言えない親じゃないですか。そういう傾向はあるかもしれないですね。ああだこうだ言うより、何かあれば相談に乗ってあげられる親ではありたいなと思っています。ただ、ああしろ、こうしろとは言えないです。そういう意味ではこの映画の父親像に近いかもしれません」
Q.岡田将生さんの印象をお願いします。
時任「完璧な役者なのに、人間的な隙がある、そういう意味では接しやすかったです。役に入った時の切り替えの鋭さもあります。芝居していても感じることができたし、それが岡田君の力なのかなと思いました」
Q.今も現役で活躍されていますが、理由はどのように自己分析していますか。
時任「応援してくれる人や付き合ってくれるスタッフがいたからでしょうか。人との巡り会いだと思います。あとは、共演した人がよかったのかな」
Q.写真が趣味と伺っておりますが、最近はどんな写真を撮られましたか。
時任「夕景が好きで、自称『夕景マニア』です。最近だとスペイン、直近だと近場で撮りました。自分の中では月も夕景の一部で、満月が出てくる瞬間も夕景の時間なので満月を撮ったり。特に月の出が好きです」
映画「家族のはなし」は11月23日から全国公開。
(オトナンサー編集部)
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