温泉の「泉質」知れば、もっと楽しくなる! 失敗しない“滞在先選び”のコツ 専門家が解説
泉質でネット検索するのもお勧め
ネット上で泉質名で検索してみると、その泉質で有名な温泉地に関する情報が多く出てきます。日本温泉協会のホームページでは、都道府県名と泉質で温泉地を検索できるので活用してみてはいかがでしょうか。
また、温泉に力を入れている旅館やホテルなどの場合、ホームページ上で温泉の実際の画像とともに温泉の泉質や適応症、効能などを掲載していることがあります。
泉質名がよく分からない場合でも、ネット上で「腰痛に効く温泉」「関節痛に効く温泉」「皮膚にやさしい温泉」といったキーワードで検索してみると、自分に合った温泉が分かることがあります。温泉ソムリエの立場から言うと、ぜひ泉質で温泉を選んでほしいと思います。
行ってみたい温泉地が決まったら、露天風呂の有無、湯船の数、浴場から見る景観などで宿泊先の旅館を決めるのもよいですね。
有名な温泉地でもエリアによって、泉質が違うことがあります。例えば旅館とは違うエリアにある日帰り温泉に入ってから旅館に行き、違う種類の温泉に入るのもよいでしょう。宿泊翌日に違うエリアの日帰り温泉に行けば、1つの旅で3回以上の温泉が楽しめると思います。
代表的な温泉地の主な泉質は次の通りです。
■草津(群馬県草津町)
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
草津の場合、温泉分析書では上記のような表記をされることが多いのですが、泉質で言うと硫酸塩泉、塩化物泉に該当します。強い酸性で殺菌作用が強いのですが、入浴時に体がピリピリするかもしれません。
■熱海(静岡県熱海市)
塩化物泉や硫酸塩泉、単純温泉が多いです。ただ、エリアによって含まれている成分量が多少異なります。
■箱根(神奈川県箱根町)
アルカリ性単純温泉や塩化物泉、硫酸塩泉が多いです。エリアによって泉質が異なります。有名な湯本のほかにも、17の温泉場があります。
■有馬(神戸市北区)
単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、放射能泉
有馬温泉の地域には、単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、放射能泉の7つの泉質の成分を含む温泉が各地にあります。このため、「7種泉質」と呼ばれることもあります。
地域によっては「含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉」という、鉄分と塩化物を多く含む温泉があり、このような温泉は「金泉」と呼ばれています。また、有馬温泉の地域内でラドンや炭酸を含む温泉は「銀泉」と呼ばれています。
■下呂(岐阜県下呂市)
単純温泉(アルカリ性単純温泉)
最後に気温が低い時期にお勧めの温泉、入るのを避けた方がよい温泉について、ご紹介します。これから温泉旅行に行く際はぜひ参考にしてみてください。
■気温が低い時期にお勧めの温泉
「塩化物泉」「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「放射能泉」
保温効果があり、湯冷めしにくい塩化物泉、急激な温度変化がなく、心臓に負担かけずに血行促進し、体の内側から温まる二酸化炭素泉がお勧めです。また、含鉄泉は冷え性に効果があります。
お勧めの温泉地は、草津温泉です。お湯の温度が高く、それほど長く入れないお湯ですが、保温力が高いです。また、有馬温泉の金泉、銀泉には鉄、塩化物、かつラドンが含まれており、特に冬にお勧めです。
■気温が低い時期に入るのを避けた方がよい温泉
「炭酸水素塩泉」「硫黄泉」「酸性泉」
炭酸水素塩泉には皮膚を洗浄する効果があるため、美肌効果は大いに期待できますが、皮膚表面から水分の発散が盛んになり、寒い時期の場合は肌の乾燥の原因になってしまう可能性があります。また、硫黄泉、酸性泉のような肌への刺激が強い温泉も肌の乾燥を引き起こしやすいので注意が必要です。
温泉地に行くと自然豊かな環境で気持ちよく入浴できるため、五感が刺激されて自律神経が整うとされています。ぜひ休日に温泉に出掛けてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)











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