壇蜜“食”と“性”には「ブレーキがかからない」
映画「食べる女」で2児の母・米坂ツヤコを演じた壇蜜さんにインタビュー。演じた感想や、食と性に関する見解などを聞きました。

筒井ともみさんの同名原作を映画化した「食べる女」で2児の母・米坂ツヤコを演じた壇蜜さん。同作は、料理をこよなく愛する古書店「モチの家」の主人で雑文筆家のトン子こと望月敦子(小泉今日子さん)の家に、恋や人生に迷える女性たちが夜な夜な集まり…「食」「性」をテーマにした群像劇です。
オトナンサー編集部では、壇蜜さんにインタビューを実施。2児の母を演じた感想や、食と性に関する見解、好きな食べ物などについて聞きました。
守るべき存在に守られている
Q.「2児の母」をキャスティングされたことについて。
壇蜜さん(以下敬称略)「私くらいの年齢の女性が『子持ち』と連想されるのは自然だと思いました。ただ、衣装がお母さんっぽくなくて、子育てもファッションも諦めていない感じの人で、ピクニックに行く時の衣装もヒールがあったので、土に食い込むだろうと思いましたが、それでいい人なんだと思いました。そこに私がやる意味があるのかなと」
Q.ツヤコとの共通点はありますか。
壇蜜「彼女は2人の子どもを拠り所としていますが、私が甘えて、拠り所にしているのはペットです。もちろん、ペットと子どもを一緒にしてはいけませんが、自分よりも弱くて守らなきゃいけない存在に守られているところがあるので、共通しているなと思います。家に生き物がいなかったら、自分がダメになる、自分の中で風通しが悪くなってしまう。そこがツヤコと子どもたちの構図に似ていると感じました」
Q.ペットは何を飼っているのですか。
壇蜜「猫とナマズです。生き物がいてほしいと純粋に思うようになりまして。自分以外の人と暮らすことが考えにくかったので、人間以外の生物がいるとどうかなと思いました。自分の暮らしや精神状態とマッチするので、猫に助けられている感覚が生まれます」
Q.食と性がテーマですが、壇蜜さんの見解を教えてください。
壇蜜「どっちがダメでも充実していても、もっとこうしたいという欲が消えないと思います。何かこう、欲張りになる要素なんだろうなと思います。食はもっとおいしいものを、性はもっといいものを、とブレーキがかからないですよね。食の『ちょうどいい』、性の『ちょうどいい』、両方とも難儀な相手だと思っています。でも、見つけられた時はうれしいですね」
Q.好きな食べ物を教えてください。
壇蜜「好き嫌いはあまりないですが、特に好きなのはアロエです。アロエの缶詰やパクチーに入った砂糖漬けとか。ツルッ、プルッとしていておいしいです。アロエのアイスやヨーグルトも売っているので、それを食べると夏にやられているなと思います」
Q.リフレッシュはどのようなことをされていますか。
壇蜜「朝早く起きる。本当は寝ていたいのですが、家のことを時間内に、『今日はここ、明日はここ』と掃除していくと、自分の生活フィールドが自分の努力できれいになるのが身にしみて分かります。嫌なことはゼロになります。掃除は病的になりました(笑)
今は15分くらい早く起きて、その15分間で何ができるかということをやっています。昔は起きるだけで精いっぱいで、やることをピックアップして終わりでしたが、今はタオルを畳むなどして朝と折り合いをつけています」
映画「食べる女」は9月21日から公開。
(エンタメチーム)
コメント