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吉田恵輔監督“10年越しの夢”かなえ「終わっちゃったな」

新井英樹さんの同名漫画を実写化した映画「愛しのアイリーン」の吉田恵輔監督にインタビュー。映画化した感想や安田顕さんの印象などについて聞きました。

吉田恵輔監督
吉田恵輔監督

 新井英樹さんの同名漫画を実写化した映画「愛しのアイリーン」(9月14日公開)でメガホンを取った吉田恵輔監督(※「吉」は「土」に「口」)。安田顕さん演じる、農家の両親と暮らす宍戸岩男は、両親から見合いを持ちかけられても応じません。会社の同僚にフラれたショックから国際結婚斡旋会社を訪問、フィリピン人のアイリーン(ナッツ・シトイさん)と結婚しますが…。国際結婚や農村の後継者問題などの社会問題も取り上げた作品です。

 オトナンサー編集部では、吉田監督に単独インタビューを実施。映画化した感想や安田さんの印象などについて聞きました。

見たことのない愛の形があった

Q.映画化を熱望されていましたが、今の気持ちを教えてください。

吉田監督(以下敬称略)「デビューした時から、やりたいと言っていました。一番好きな漫画ではなく『作品』です。それこそ、小説、映画、すべての物語の中で一番好きだし、影響を受けたのがこの作品です。

監督になってからは夢じゃないですか。なかなかかなわずに10年の月日が流れ、いざ形になると『終わっちゃったな』という気持ちが強いです」

Q.原作の大事にしたところは。

吉田「読んだ時に泣いてしまったんです。それを言葉にすると安っぽいのですが、見たことがない愛の形がそこにあり、それが本当の愛の形に感じられたので、ショックというか衝撃を受けて涙が出たんです。お客さんに通じるといいなと思っています」

Q.安田さんの印象をお願いします。

吉田「一言では言えないですね(笑)ものすごく役を作るんですよね。作り込んで現場に来るので、誰よりも役者という感じもあるし、すごく不器用なのかもしれません。すごく作っているからできる動きもあるし、不器用だから見える人間味もあるし、それを重ねた何とも言えない魅力のある人です」

Q.監督としては、やりがいがある現場だったのですね。

吉田「やったことがないことは好きなので、初挑戦が多くて刺激的でした。その分不安も多いですが。これまで海外ロケもなければ、夏と冬を分けて撮影したこともなく、雪山もなければ、外人がヒロインというのもなかったのでとても楽しかったです」

Q.純愛あり、家族愛あり、国際結婚あり、バイオレンスありといろいろな要素が詰まっています。一言でどんな映画でしょうか。

吉田「聞かれても『変な映画』としか言えません(笑)見たことがない映画とか、安っぽい言葉しか思いつかないです」

Q.吉田監督にとって恋愛とは。

吉田「あまり恋愛気質じゃないですよ。作ってきたものも、自分の感覚にないものを撮ったものが多いですね。恋愛って何でしょうね。毎日会いたいという気持ちになったこともないし、別れようと言われたら『じゃね』と別れちゃって。執着しないんですよ。だから、はかないものに愛を感じます」

Q.この作品は吉田監督にとってどんな作品になりましたか。

吉田「安っぽい言葉で『集大成』というか、多分…ピークです(笑)ウサイン・ボルトの一番速い記録みたいですよね。次の大会でタイムが落ちるのも微妙じゃないですか(笑)『ヒメアノ~ル』の時もそう言いましたが、今回もタイムを縮めたと思っています。これ以上タイムを縮めたらもうない、くらいの気持ちでいます」

 映画「愛しのアイリーン」は9月14日から全国公開。

(エンタメチーム)

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