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高齢化社会なのに会員数激減? 「老人クラブ」が“衰退の一途”をたどる3つの理由

これからの老人クラブはどうなる?

 とはいえ、老人クラブが役割を終えたとは思いません。

 現在、高齢者がいる世帯のうち、高齢者だけで住む世帯は6割を超えています。しかし、地域コミュニティーにはなかなか頼れない状況であり、長い高齢期を自立して楽しく暮らすには、高齢者同士の互助関係が非常に重要になってきているからです。

 その意味では、老人クラブは目的や活動内容を見直し、世の中にあまたある講座や活動のようなものとは一線を画した、互助関係の強化・深化に絞ったものとして再生を図る――という方向はあり得ると思います。また、「地域を限定しない」「役職などの上下関係や、組織運営の方法などを見直す」などして、出入りがしやすい自由な組織に変わる必要もあります。

「老人クラブ」という名称がよくない(から入会したくない)という声も聞きますが、何のために集まるかという目的が定まれば、名称も変わり、入会のハードルも下がるかもしれません。

 老人クラブは、1963年施行の「老人福祉法」において位置付けられたものですが、その当時と今とでは、高齢者の割合も、健康状態や体力も、社会における役割も大違いですから、根本的な見直しは必然ともいえるでしょう。

(NPO法人・老いの工学研究所 理事長 川口雅裕)

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川口雅裕(かわぐち・まさひろ)

NPO法人「老いの工学研究所」理事長、一般社団法人「人と組織の活性化研究会」理事

1964年生まれ。京都大学教育学部卒。リクルートグループで人事部門を中心にキャリアを積む。退社後、2012年より高齢者・高齢社会に関する研究活動を開始。高齢社会に関する講演や執筆活動を行うほか、新聞・テレビなどのメディアにも多数取り上げられている。著書に「年寄りは集まって住め ~幸福長寿の新・方程式」(幻冬舎)、「だから社員が育たない」(労働調査会)、「チームづくりのマネジメント再入門」(メディカ出版)、「速習! 看護管理者のためのフレームワーク思考53」(メディカ出版)、「なりたい老人になろう~65歳から楽しい年のとり方」(Kindle版)、「なが生きしたけりゃ 居場所が9割」(みらいパブリッシング)、「老い上手」(PHP出版)など。老いの工学研究所(https://www.oikohken.or.jp/)。

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