「虫が食べる=人間も食べられる」は間違い 農水省、「毒キノコ」の誤採取に注意呼び掛け
農林水産省が、毎年、夏の終わりから秋にかけて、毒キノコによる食中毒が発生しているとして、注意を呼び掛けています。
秋は柿やサツマイモなど、さまざまな果物や野菜が旬を迎えるため、食べ物がおいしい時季です。そんな中、農林水産省が、毎年、夏の終わりから秋にかけて、毒キノコによる食中毒が発生しているとして、注意を呼び掛けています。
「塩漬けすれば食べられる」という誤った情報も
農水省によると、毎年、食用キノコと外見が似ている毒キノコを誤って採取してしまい、自宅で食べて食中毒になるケースが発生しています。食用キノコと外見がよく似ている毒キノコには、「クサウラベニタケ」「ツキヨタケ」などがあり、食べてしまうと嘔吐(おうと)や下痢、腹痛などの症状が生じるということです。
農水省は、毒キノコの見分け方について、「茎が縦に裂けるキノコは食べられる」「毒キノコは派手な色をしている」「虫が食べるキノコは、人間も食べられる」などの誤った情報があるとX(旧ツイッター)で公開。毒キノコでも、縦に裂けるキノコや地味な色のキノコ、虫が食べるキノコがあり、安易に判断してはいけないと解説しています。
また、「毒キノコは、ナスと一緒に煮ると毒が消える」「毒キノコは、塩漬けすれば食べられる」といった情報についても、科学的な根拠がなく、塩漬けしても毒が消えないキノコがあると説明しています。
その上で、食べられるかどうか分からない野生のキノコは、「取らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」よう、注意を呼び掛けるとともに、野生のキノコを食べて体調に異常を感じた場合は、直ちに受診するようアドバイスしています。
(オトナンサー編集部)
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