「メガネ」24時間装用で細菌1300個以上 専用クロスで払拭しても“変化なし” ソフト99コーポレーション発表
ソフト99コーポレーションが「肌に直接触れるメガネに関する細菌の調査」と「メガネのお手入れに関するアンケート調査」の結果を発表しました。
ソフト99コーポレーション(大阪市)が、「肌に直接触れるメガネに関する細菌の調査」と「メガネのお手入れに関するアンケート調査」を行い、その結果を発表しています。
細菌の調査の試験は、24時間(睡眠・入浴時を除く)装用したメガネを界面活性剤入り生理食塩水20ミリリットルに投入。付着菌を溶液中に分散させ、標準寒天培地(一般生菌数測定用培地)による混釈平板培養法を用いて、試料中の生菌数を測定したということです。
細菌の調査では、装用開始から24時間(睡眠・入浴時を除く)を測定したところメガネ全体で1300個以上の細菌が付着していることが判明したとのことです。また、24時間装用したメガネを、新品のメガネクロスでメガネ全体を1分以上払拭した場合の細菌数も計測したところ1300個以上の細菌が検出され、変化が見られなかったということです。クロスで拭くと一見汚れが落ちて“キレイ”になったよう思えますが、細菌が残っているようです。
24時間装用したメガネを、新品のゴム手袋を装着しメガネ用の洗剤で洗浄したところ細菌は検出されなくなったということです。
一方、「メガネのお手入れに関するアンケート調査」は、メガネを装用する20~60代の男女400人を対象に実施されました。
「普段のメガネのお手入れ方法について教えてください」という質問では、56.8%の「『拭くのみ」がトップになりました。次いで31.0%の「『拭く』と『洗う』」、6.5%の「『洗う』のみ」、5.8%の「お手入れしない」という結果になりました。
また、「普段のメガネのお手入れ箇所を教えてください」という質問では、51.0%の「レンズのみ」が最も多く、続いて24.5%の「全体」、18.8%の「レンズとツルなどの一部」、5.8%の「お手入れしない」という結果でした。
調査結果を受けて、同社は「メガネをスッキリ清潔に保つには、水洗いが大事。『水洗い』はメガネメーカーやメガネ販売店が推奨しているお手入れ方法です」とコメント。
メガネの洗浄について、超音波洗浄機の場合は「超音波の力でレンズ・フレーム・つるやノーズパッドを含む全体の汚れを落としてくれます。洗浄後は水道水で軽く流し、ティッシュなどで水分を拭き取ります。UV除菌等を行える洗浄機もあるので、併せて除菌も」と説明しています。
また、家庭で洗浄する場合について「手軽に洗えるのが中性洗剤などを使う方法。まず水道水で軽く水洗いした後、中性洗剤を1〜2滴メガネのレンズに垂らして、メガネ全体を指の腹で軽くこすり洗いをします(ただし、石鹸やアルカリ性・酸性の洗剤やクリーナーを使うとコーティングを傷めてしまうので、どの洗剤を使用したらいいかわからない場合は避けましょう)。その後、しっかりすすぎをして、ティッシュなどで水分を拭き取ります。ただし、「中性洗剤」そのものに除菌効果があるわけではないので、しっかり除菌して清潔に保つためには、除菌効果がある洗剤を選ぶことが大事だと言えます」と解説しています。
(オトナンサー編集部)
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