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「食塩」「砂糖」の上手な保存方法とは? サラサラに戻す“簡単”な方法も 専門家に聞いてみた

食塩と砂糖の適切な保存方法について、専門家に聞きました。

食塩や砂糖の適切な保存方法は?
食塩や砂糖の適切な保存方法は?

 多くの家庭で使われている調味料として、食塩と砂糖があります。毎日使う人もいれば、月に数回しか使わない人もいるなど、人によって使用頻度が異なると思います。

 ところで、食塩や砂糖を劣化させないためには、どのように保存したらよいのでしょうか。食塩や砂糖が固まってしまった場合、復元できるのでしょうか。栄養士の資格を持つ、料理研究家の長田絢さんに聞きました。

「冷暗所」での保存がお勧め

Q.そもそも、食塩や砂糖に賞味期限はあるのでしょうか。

長田さん「食品衛生法では、食塩と砂糖は、ともに賞味期限が定められていません。時間の経過による品質の変化が極めて少ないからです。

ただし、開封後は適切に保存することが大切です。食塩、砂糖ともに湿気に弱いので、湿度が高い場所で保存すると、湿気を吸って固まってしまうことがあるほか、においが強い物の近くに置いておくと、そのにおいが移ることがあります。

特に砂糖は、乾燥した場所で保存した場合も固まることがあるので、取り扱いには注意が必要です」

Q.劣化を防ぐために、食塩や砂糖は、どのように保存すればよいのでしょうか。

長田さん「気温や湿度が低い『冷暗所』で保存するのが望ましいです。ただし、冷蔵庫で保存すると、出し入れの際の温度変化で結露してしまうため、避けた方が良いでしょう。また、袋に入れたまま保存するのではなく、できるだけ密閉性の高い容器に移した上で、しっかりとふたを閉めて保存することが大切です」

Q.開封後、しばらく使っていなかった食塩や砂糖は、再度使っても問題ないのでしょうか。保存時に固まってしまった場合はいかがでしょうか

長田さん「見た目やにおいに問題がなければ、基本的に再度使用しても問題ないでしょう。また、保存時に固まってしまった場合も、ほぐすことで再度使用できます。食塩や砂糖が固まってしまった場合の対処方法は以下の通りです」

■食塩
食塩が固まってしまった場合、電子レンジを使います。市販の耐熱皿に平らになるように食塩を広げ、600ワットで2~3分ほど加熱してください。加熱により、食塩が吸収した水分を飛ばすことができます。加熱時は、ラップやふたを使わないでください。熱が食塩に十分に行き渡らなくなります。

加熱後、すぐに容器に入れてしまうと固まってしまう恐れがあるため、ある程度冷ます必要があります。手で触って熱くない程度に冷めるまでしばらく置いておきましょう。冷ました後は、容器に移して保存してください。

■砂糖
砂糖が固まってしまった場合、水分を加えましょう。キッチンペーパーを水でぬらして軽く絞り、砂糖を保存している容器とふたの間に挟み、密閉状態にします。この状態で1時間ほど放置すると、砂糖の固まりがほぐれてサラサラに戻ります。この状態になったら再度使用できます。

 食塩と砂糖は、ともに長期保存が可能な調味料です。無駄なく使うためにも、正しい方法で保存しましょう。

(オトナンサー編集部)

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長田絢(おさだ・あや)

料理研究家、栄養士

食の専門家として、テレビ番組のコメンテーターを務め、料理番組に出演。情報誌への寄稿やウェブコラムの執筆なども行う。飲食店の企画やメニュー開発、フードコーディネート、オペレーション指導から、企業の商品開発、レシピ制作、プロモーション支援など幅広く活躍。地域の特産品を使用した商品開発や、地域活性化のためのイベント企画、プロモーションなどを行う地域創生事業プランナーとしても活動している。インスタグラムやYouTubeでも食の情報を発信中。著書に「スーパーで買える『肉』を最高においしく食べる100の方法」(ダイヤモンド社)がある。JapanFoodExpert(https://jfe-aya.jp/)。

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