子どもの「夜更かし」理由、2位は「ネット動画視聴」…1位は? 母親300人の“リアル”な声
「子どもの夜更かし」に関する調査結果が発表されました。現代の子どもたちの“夜更かし”の実態とは…。
夏休みを迎えた子どもたちは、つい“夜更かし”をしてしまうもの。連日、「早く寝なさい!」と怒っている親たちも多いのではないでしょうか。そんな「子どもの夜更かし」事情に関する調査結果が、パナソニック(東京都港区)から発表されました。
寝ない子どもに「イライラ」「憂鬱」を感じる母親も
調査は2022年7月、小学生の子どもを持つ全国の20〜40代の母親を対象に、インターネットリサーチで実施。300人から有効回答を得ています。
まず、「子どもの就寝時間について感じること」を聞いたところ、「寝る時間が遅いと感じる」と回答した人が64%でした。具体的に「子どもが平日に寝る時間」を聞くと、低学年では「21時くらい」(31%)、中学年・高学年では「22時くらい」(中学年27%、高学年23%)がそれぞれ最多に。高学年では「22時半くらい」が16%となり、合計すると「22時台」に就寝している割合が約4割という結果でした。
そこで気になるのはやはり、「子どもたちは何をしていて、就寝時間が遅くなっているのか」です。「子どもが夜更かしをしているとき、 何をしていることが多いか」を聞いたところ、「テレビの視聴」が44%でトップとなり、「ネット動画の視聴」(32%)、「ゲーム」(29%)と続いています。なお、子どもの平日の就寝時間が22時以降のグループでは、 「ネット動画」(47%)、「ゲーム」(36%)の割合が特に高いようです。
そんな「夜更かしするわが子」の様子を見ている母親たちは、どう思っているのでしょうか。「子どもの夜更かしに対する気持ち」を聞くと、「子どもの寝不足が心配になる」(59%)、「子どもの成長に影響が出ないか心配になる」(50%)、「子どもが翌日起きられるかが心配になる」(47%)が上位となり、母親の多くが、夜更かしによる子どもへの悪影響を心配している現状が浮き彫りに。
また、「子どもが寝ないことに対して、イライラしてしまう」(31%)、「翌日、子どもを起こすのに労力がかかることを想像して、憂鬱(ゆううつ)になってしまう」(20%)、「子どもを寝かせるのに労力がかかり、疲れを感じてしまう」(17%)などの回答から、わが子の夜更かしによってネガティブな気持ちになってしまう母親がいることもうかがえます。
なお、子どもたちに就寝を促す「睡眠前の環境づくりをしているか」を聞いたところ、「普段から行っている」人は37%と4割未満にとどまる結果に。具体的な状況としては、「睡眠前の環境づくりを行いたい気持ち」はあるものの、「時間がない・面倒でできていない」(21%)、「やり方が分からず、できていない」(13%)人がそれぞれ一定数いるようです。また、「睡眠前の環境づくりを行うという発想がなかった」人も11%いました。
調査結果を受け、睡眠改善インストラクターの資格を持つ同社の菊地真由美さんは、「煌々(こうこう)とした真っ白な照明は、寝つきにくいといわれている。昼間の活動時間帯は白色の明るい照明を使用していても、 寝る前は暖色系の温かみのあるものにするのがお勧め」「特に夏休みなどの長期休暇のタイミングは、生活リズムが乱れがちなため、規則正しい生活を目指すための第一歩としても、寝る1〜2時間前の『明かりによる習慣づけ』をお勧めする」とコメントを寄せています。
(オトナンサー編集部)
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