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「パインアメもう売っていない」、デマ拡散 メーカー素早く“火消し” 経緯を聞く

ロングセラー菓子「パインアメ」の販売が終わったという誤った内容の文章がツイッター上に投稿されましたが、製造元が素早く否定。経緯を取材しました。

1951年に販売を開始した「パインアメ」(パインのホームページより)
1951年に販売を開始した「パインアメ」(パインのホームページより)

 菓子メーカーのパイン(大阪市天王寺区)が販売するロングセラー菓子の「パインアメ」。ツイッター上で、パインアメの画像とともに「これ知ってる人RT(リツイート) もう売ってないってほんと?」という文章が6月7日に投稿され、その後、この投稿を拡散する人が続出しました。そこで、同社は6月8日、公式ツイッターで、「パインアメは今年で71年目。今日も販売を続けております」とこうした情報を否定した上で、「安易なリツイートはデマ拡散に加担することになります」「『ほんとかな?』と一度立ち止まってソースを確認することも頭の片隅に置いておくことをお勧めいたします」と注意を呼び掛けました。

 デマの元となった投稿はすでに削除されているようですが、素早い“火消し”によって、1951年発売というロングセラーの「健在」ぶりをアピールする形にもなりました。この間の経緯について、同社の広報担当者に聞きました。

問い合わせもあり、注意喚起

Q.「パインアメはもう売っていない」という内容のデマは、いつごろ把握したのでしょうか。

担当者「6月7日に把握しました」

Q.デマが流れた後、何か被害はあったのでしょうか。

担当者「特に被害はありません。ただ、当社の公式ツイッター上で、『パインアメは販売を終了したのか』というお問い合わせを複数いただきました」

Q.なぜ、こうしたデマが流れたと思われますか。

担当者「お菓子が終売になるニュースは、SNS上で度々大きな話題になってきました。そういった内容の投稿は、話題になるからではないでしょうか」

Q.ツイッターでパインアメに関するデマを投稿した人や、この投稿を拡散した人に対して、今後、法的措置を取る可能性はありますか。公式ツイッターで注意喚起をした経緯も含めて、教えてください。

担当者「今回の情報の投稿者や、その投稿を拡散した人に対する法的措置などは、特に考えていません。ツイッターの投稿には、『売ってないってほんと?』と疑問形で書かれており、『パインアメはもう売っていない』と断定しているわけではないので、文章を見ただけでは、デマとは確実に言い切れない部分もあるからです。

ただし、この投稿をご覧になった人が『売っていない』と勘違いし、その後、デマとなるような投稿をする可能性も考えられました。また、この投稿は『これ知ってる人RT』と情報拡散を促していたこともあり、当社としては、正しい情報を発信し、デマの可能性となる情報元の拡散を防ぎたいと思いました。そこで、公式ツイッターを通じて、注意喚起をしました」

(オトナンサー編集部)

【公式ツイッター】「今日も販売」「安易なリツイートはデマ拡散に加担」と投稿

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