私たちはYouTuberをむげには扱わない 東京の会社が「ホテルvsYouTuber」問題に一石投じる企画
ホテルのプロデュースなどを手がける温故知新が、直営の高級ホテルにYouTuberを無料で宿泊させるキャンペーンを実施します。アイルランドのホテルで発生した“あの一件”も念頭にあるようです。

ホテルや旅館のプロデュースなどを手がける温故知新(東京都新宿区)は、直営ホテル「瀬戸内リトリート 青凪」(松山市)で、キャンペーン「YouTuber限定で安藤忠雄建築のラグジュアリー・ホテルに無料で宿泊!!」を実施すると発表しました。同社によると、ホテルの宣伝を目的にYouTuberを無料で宿泊させる企画は日本で初。
アイルランドの一件「承知している」
「ホテルとYouTuber」といえば先日、チャンネル登録者数9万人以上のYouTuber、エル・ダービーさんがアイルランドのホテルに「YouTubeとインスタグラムでホテルを宣伝するので無料で宿泊させてほしい」という趣旨のメールを送信し、ホテル側が反発した一件がネット上で大きな話題となりました。
しかし、同社はYouTuberについて「男子中学生が将来なりたい職業の3位にランクインするなど、今の若者に大きな影響を及ぼす存在」として今回のキャンペーンを企画。登録者数5万人以上のYouTuberを対象に、瀬戸内海の島々を一望できるメゾネットタイプの最上級スイート(通常1泊15万円以上)に無料で招待します(同行者1人まで無料)。
応募条件は、登録者数5万人以上で、「宿泊時の様子などを自分のYouTubeチャンネルにアップできる人」「ホテルまでの交通費を負担できる人」。宿泊候補日は2月~5月下旬の空室日(GW期間、土曜日、祝前日除く)で締め切りは2月28日午後11時59分です。
同社担当者は「アイルランドの一件は承知しておりますし、ネット上にさまざまな意見があることも把握しています。今回のキャンペーンは『どのホテルもインフルエンサーをむげに扱うものではない』ことの意思表明でもあります」。ちなみに、約2年前にもこのホテルでインスタグラマーを対象とした同じ企画を実施しており、その際は十数件の応募があったそうです。
なお「瀬戸内リトリート 青凪」は部屋数7(4タイプ)、アクセスは松山空港から車で50分、JR松山駅から車で35分、松山ICから40分などです。
(オトナンサー編集部)
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