神木隆之介、成田凌、染谷将太…細田守アニメで役者が“声優”として映える理由
別々の世界の混在を好む「細田アニメ」
ところで、2次元と3次元というパラレルワールド的な切り口は細田アニメの特色の一つだったりもします。また、今回の「竜とそばかすの姫」は「サマーウォーズ」同様、ネット世界と現実世界の交錯がテーマ。いわば、別々の世界の混在を好むところが、声優だけでなく、役者やミュージシャンをどんどん起用する姿勢にもつながるのでしょう。
前出の本のインタビューでは、玉城さんがこんな発言をしています。「細田監督はいろんな人が作品に関わることで思いも寄らないことが起きるのを楽しみにしているのかな」と。また、彼女は「夏=細田監督のアニメ」というイメージがあるとして、今回は声優初挑戦を目指し、「ワクワクしながら、オーディションを受けました」と振り返っています。最近の流行語でいえば「真夏の大冒険」といったところでしょうか。
役者たちにとっても、声優の仕事はちょっとした冒険なのでしょう。起用する監督にとっても、またしかり。細田アニメで役者の声優ぶりが映えるのは何より、そんな冒険心が生き生きと伝わってくるからかもしれません。
(作家・芸能評論家 宝泉薫)
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