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「マルモのおきて」から10年 心に響く哲学と才能で人を魅了する芦田愛菜

“年間100冊以上”の本を読破

 それは“本”です。芦田さんは熱心な読書家としても有名で、なんと年間100冊以上も本を読むのだとか。読書という趣味が高じて、2019年には愛読書を紹介する「まなの本棚」(小学館)を発売しています。

 しかも、一つのジャンルにとどまらず、絵本からSF小説、果ては「日本書紀」や「古事記」といった歴史書まで種類はさまざま。幼い頃から多忙な芸能生活を送りながら、撮影の合間で読書習慣を続けてきたのです。

 芦田さんは子役時代、「Mother」をはじめ、「明日、ママがいない」(日本テレビ系)や映画「うさぎドロップ」など大人の事情に巻き込まれ、運命に翻弄(ほんろう)される幼い子どもを演じていました。私たち大人でも過酷な環境で育った子どもたちの気持ちを推し量ることはとても困難です。

 しかしながら、芦田さんは本を通して、さまざまな登場人物の人生を見てきたからこそ、あらゆる役に入り込み、見るものを感動させることができたのでしょう。また、その力が現在は女優のみならず、タレント、いや“知識人”としての活躍に生かされているのです。

(ライター 苫とり子)

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