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手嶌葵、ユーミン作詞・作曲「散りてなお」に震える緊張「耳に寄り添えるように…」

映画「みをつくし料理帖」の主題歌「散りてなお」を担当する手嶌葵さんに、映画の感想や共感したところ、お気に入りのシーンなどを聞きました。

手嶌葵さん
手嶌葵さん

 映画「みをつくし料理帖」の主題歌「散りてなお」を担当する歌手の手嶌葵さん。

 同作は、大坂の大洪水で両親を亡くした澪(松本穂香さん)は幼なじみの野江(奈緒さん)と生き別れになってしまいます。月日がたち、澪は江戸の蕎麦処(そばどころ)「つる家」の店主に助けられ、料理の才能を見いだされて女料理人として働き、店の看板料理を作っています。ある日、澪は吉原・翁屋の又次(中村獅童さん)から、吉原で頂点を極めるあさひ太夫・野江のために看板料理を作ってほしいと頼まれ…高田郁さん(「高」は「はしごだか」が正式表記)による同名時代小説の映画化です。

 オトナンサー編集部では、手嶌さんに単独インタビューを実施。映画の感想や共感したところ、お気に入りのシーンなどを聞きました。

ふるさととの違いに戸惑う澪に共感

Q.映画をご覧になっていかがでしたか。

手嶌さん(以下敬称略)「すてきな映画でした。主人公が女の子なので共感できるところもたくさんあり、優しい映画だと思いました」

Q.共感したところを教えてください。

手嶌「食べ物に共感しました。私は大阪ではありませんが、九州の西の方なので、おぼろこんぶの雑煮などの味が分かります。母や祖母が作ってくれました」

Q.澪とあさひ太夫の好きなところはありましたか。

手嶌「負けん気が強く、我慢強くて前向きに考えるところですね。友情が続いている理由はそこだと思っていて、見ていてほほ笑ましいです」

Q.澪とあさひ太夫のどちらに共感できましたか。

手嶌「澪の方が気持ちが分かるかなと思いました。私は今でも、九州から仕事で東京に出て来るスタイルをとっているのですが、最初の頃は地元を離れ、東京の食べ物の味とふるさととの違いに戸惑いました。そういうところは澪と一緒だなと思いました」

Q.澪とあさひ太夫は強い絆がありますが、手嶌さんにはいらっしゃいますか。

手嶌「友達は少ないですが、少し年上のDJをされている女性がいらっしゃいまして、その方といると安心します」

Q.その方とのエピソードを教えてください。

手嶌「昔から、その方のラジオ番組を聞いていました。ラジオ局のイベントでたまたまあいさつをする機会があり、その後、ご飯に誘ってもらったり、番組に出演したりして少しずつ仲良くなりました。番組に出るときはその前にお茶会をして、いっぱいしゃべっています」

Q.松任谷由実さん、松任谷正隆さん夫婦とのお仕事はいかがでしたか。

手嶌「すごく緊張しました。映画のお仕事ができるのは幸せなことです。今回は角川春樹監督に由実さん、正隆さんとビッグな方々にチャンスをもらいました。由実さんの曲を歌わせていただくのは光栄なことなので、震えるくらい緊張しました」

Q.昨年の「轢き逃げ 最高の最悪な日」に続き、映画の歌を担当された感想をお願いします。

手嶌「映画は小さい頃から大好きで、時代劇も好きなので、久しぶりの映画の曲を歌えて幸せだなと思っていました。幅広い世代の方に楽しんでいただける作品に参加できるのはうれしかったです」

Q.歌で気を付けたことを教えてください。

手嶌「映画の仕事は映像や効果音やキャストさんの多くが関わっているので、我を通しすぎないように落ち着いて、皆さんの耳に寄り添えるように歌おうと意識しました」

Q.普段、リフレッシュにしていることはありますか。

手嶌「読書をしながら、おいしい紅茶やコーヒーを飲んで好きな時間を過ごしているときですね。時間があったので新作を読もうかと思っていましたが、児童文学『赤毛のアン』『若草物語』を読み返していました」

 映画「みをつくし料理帖」は公開中。主題歌「散りてなお」は発売中。

(オトナンサー編集部)

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