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視聴率3%で「恋愛ドラマ」の危機か 数字も評判も得られない3つの理由

コメディーとしてのエンタメ性を追求

 3つ目の理由は、ネット上に恋愛ノウハウ、エピソードがあふれているから。

 かつて、世間の人々は恋愛ドラマを見て、自らの恋の参考にしていました。「ドラマのような恋をしてみたい」と憧れたり、「ドラマのようなデートをしよう」と情報を得たり、「こういうことをすると恋はうまくいかないのか」とエピソードから学んだりしていたのです。

 しかし、現在はネット上に恋愛関連の記事があふれていて、いつでも見られるようになりました。わざわざ、恋愛ドラマを見るよりも手っ取り早く、実践的なノウハウや臨場感あふれるエピソードを見られることが影響しているのでしょう。

 今秋には、53歳未婚男の結婚がテーマの「まだ結婚できない男」(フジテレビ系)、男性同士の恋を描いた「おっさんずラブ-in the sky-」(テレビ朝日系)もありますが、どちらもリアルな恋愛よりコメディー要素を突き詰めたエンターテインメント。

 両作が視聴率と評判の両方を得ていることから、今後は王道のラブストーリーではなく、恋愛をモチーフにしつつ、コメディーとしてのエンタメ性を追求した作品が増えるのではないでしょうか。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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