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平日の連ドラで「ヒロイン+Wイケメン」の図式が頻発している理由

助演実績豊富なイケメンが次々にブレーク

 次に、なぜ1人のヒロインに対して、2人のイケメンをキャスティングしているのでしょうか。

 実際に、「Heaven?」は石原さとみさんに福士蒼汰さんと志尊淳さん、「偽装不倫」は杏さんに宮沢氷魚さんと瀬戸利樹さん、「ルパンの娘」は深田恭子さんに瀬戸康史さんと大貫勇輔さん、「凪のお暇」は黒木華さんに高橋一生さんと中村倫也さん、「これは経費で落ちません!」は多部未華子さんに重岡大毅さんと平山浩行さんがキャスティングされています。

 もともと、男女の三角関係はドラマの基本ですが、近年は「女性1人と男性2人」という図式がほとんど。これは前述したように、女性視聴者を中心にドラマ作りをしているためであり、「異なるタイプのイケメン2人を楽しんでもらおう」という狙いがあります。

 イケメン2人の人選は、「石原さんの華やかさを際立たせるために福士さん、志尊さんの人気者でガチッと固める」「演技派の黒木さんに幅広い層から人気の高橋さんと中村さんを組み合わせる」など意図はそれぞれ。ただ、あくまで男優は、主演女優を引き立てる助演のポジションをしっかり演じられる人が選ばれています。

 このところ、高橋一生さん、田中圭さん、中村倫也さんら助演としての実績豊富なイケメンがブレークしていること。また、仮面ライダーや戦隊ヒーローでイケメン俳優が量産され、助演で経験を積んでいることも、「女性1人と男性2人」の図式を加速させていると言えるでしょう。

 2020年代に入っても、しばらくはこのまま、「ヒロイン+Wイケメン」の図式が続いていくのではないでしょうか。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、コンサルタント、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間30本前後のコラムを寄稿するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアー、人間関係のコンサルタントとしても活動中。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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