中居正広、新番組で“人間・中居正広”のMCスタイル確立、真の脱アイドルへ
中居正広さんがMCを務める、2つの新番組がスタートしました。SMAP解散から2年4カ月、“脱アイドル”という段階を終えようとしている感じがする、と筆者は分析します。

改元の時期を挟んで、中居正広さんがMCを務める2つの新番組がスタートしました。
一つは、4月27日スタートのニュースショー「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)。もう一つは、5月4日スタートのトークバラエティー「新・日本男児と中居」(日本テレビ系)。
番組内容の違いだけでなく、前者は土曜の正午から、後者は金曜の深夜0時30分からと、視聴者層が大きく異なるだけに、「中居くんの違う顔が見られる」という好意的な声が目立っています。
新番組の全容が分かったことで明らかになったのは、中居さんの新たな活動スタンス。SMAP解散から2年4カ月が過ぎ、ようやく“脱アイドル”という段階を終えようとしている感がうかがえるのです。
等身大かつ人間味あるコメントを連発
「中居正広のニュースな会」の中居さんは、ランキング形式でニュースを紹介するとともに、劇団ひとりさん、古市憲寿さん、柳澤秀夫さんらにコメントを促すなど、普段通りのMCを見せていますが、それだけではありません。それぞれのニュースに、芸能人というより、一人の人間として疑問、関心、理解、納得などのリアクションをしているのです。
中居さんは初回のオープニングで、「自分の身の丈に合った番組を目指していきます」と言っていたように、「天皇陛下の即位」「大津の交通事故」などのコメントが難しいであろうニュースにも自然体で対応していました。5月11日放送のエンディングトークで、「スマートフォンに買い替えたけどアプリが使えない」ことを話題にするなど、これまで以上に等身大の“人間・中居正広”を見せているのです。
一方、「新・日本男児と中居」でも中居さんのスタンスは同じ。ここまでの3回は、「ネットで嫁を募集し、初対面で結婚した男」「体内にICチップを埋め込むサイボーグ願望男」「一流店を食べ尽くした男の新・注文法」という新常識で生きる個性的な男性が登場しましたが、中居さんは普通の人間として彼らの生き方に接するというスタンスなのです。
中居さんはゲストの話を聞くだけでなく、貴乃花光司さん、前田裕二さん、高橋大輔さんらとともに、結婚、ITテクノロジー、食事に関する価値観を臆せず語っていました。「これからはもっと中居正広という人間を出していこう」「アイドルという偶像としてではなく、リアルな人間味のあるMCをしよう」という気持ちが表れているように見えたのです。
昨秋にスタートした「中居くん決めて!」(TBS系)も、“中居正広が人々の悩みに答える”というコンセプトのため、自らの価値観や体験談を話すシーンが少なくありません。もともと、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)や「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)では人間味のあるコメントが多かったことも含めて、“人間・中居正広”というMCスタイルを固めているように見えます。
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