KEI氏、薬物使用に忠告「悪いことは、それだけの支払いをしなければ…」
ドキュメンタリー映画「HOMIE KEI チカーノになった日本人」のKEIさんに単独インタビュー。同作への参加経緯や、ドラッグ関連での“忠告”などについて聞きました。

映画「HOMIE KEI チカーノになった日本人」は、ヤクザの世界で成功を収めるも、FBIに捕まって米国の刑務所に入り、出所後帰国、問題を抱える少年少女を救済するNPO法人「Good Family」を設立したKEIさんについてのドキュメンタリー映画です。
オトナンサー編集部では、KEIさんに単独インタビューを実施。同作への参加経緯や、ドラッグ関連での“忠告”などについて聞きました。
ワイドショーにクレームを入れた
Q.作品への参加経緯を教えてください。
KEIさん(以下敬称略)「いろいろな人が映画の話を持ちかけてきましたが、資金繰りなどで話が進みませんでした。知り合いに出資者が出てから話が進みました」
Q.コカインを日本に持ち込んだというお話を伺いました。
KEI「もっと前に、米軍経由だと思いますけどありましたよ。ただ、コカインで捕まって法律ができるきっかけになったのは自分の知り合いです」
Q.コカインが日本でこれほど広がると思っていましたか。
KEI「自分がいじっていたときに、すでに広がっていました。今は六本木などで外国人が売っていると聞いています」
Q.コカインの値段設定はどのようにされていたのですか。
KEI「売っていたのが自分たちくらいしかいませんでしたので、ほぼ言い値でした。自分たちのは質が良かったですから」
Q.「Good Family」の相談で一番多い内容は。
KEI「うつ病や児童虐待、子どもに手を上げてしまうものの警察に話せず、このままだと子どもを殺しそうになる、といった相談が多いですが、テレビのニュースに扱われている問題と相談内容や数がその都度比例します」
Q.最近、芸能人も薬物で捕まっていますが、ドラッグの相談は増えましたか。
KEI「相談はありませんが、個人的にワイドショー番組にクレームを入れました。『コカインを注射で打つ人もいる』と報道してはいけないと思います。注射では打たないです。心臓にくる薬物なので、心臓の弱い人はまず死にます。資料映像や画像を見せただけでも再犯率が上がるのに、それでも報道するというのであれば、真実を伝えなければ、もし若い子たちがまねして死人が出たとき、あなたたちは責任を取れるのかと言います」
Q.ドラッグ関連で“忠告”をするとしたら。
KEI「誘いに安易に乗らないのはもちろんですが、やってみないと分からなかった自分たちの時代とは違い、今はネットがあるから、それがどういう物なのか調べられますよね。やった人の症状から最後の結末まで。危険を回避できる方法を上手に利用して調べれば、やりたくなくなるはず。今は覚醒剤にしてもモノが悪くなっていると聞きますから、余計に危険性がありますよ」
Q.最後に一言をお願いします。
KEI「悪いことをすると、それだけの支払いをしなければなりません。支払いとは金銭もそうですが、さまざまなことを指します。刑務所に行ったり、ヤクザだったら指を取られたりすることもそう。
支払いをする覚悟がないなら、最初からやらずに生きていった方がいいということです。覚悟があったとしても、周りや家族に迷惑がかかったりするなど自分は後悔があります。自分のようにならないために、少しでも伝えることができたらと思っています」
映画「HOMIE KEI チカーノになった日本人」は4月26日からヒューマントラストシネマ渋谷にて公開、ほか全国順次公開。
(オトナンサー編集部)
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