続編も決定 世界的大ヒットの「アクアマン」、人気の理由は?
公開2週目で興行収入10億円を超えるヒットとなっている映画「アクアマン」。その要因は何でしょうか。

映画「アクアマン」が、公開2週目で興行収入10億円を超えました。同作は、海底帝国アトランティスの王女と人間の間に生まれ、地上人として育てられたアーサー・カーリー(ジェイソン・モモアさん)がアトランティスの地上侵攻の企みを察知し、争いを止める戦いへ身を投じていく…DCコミックの実写映画化作品です。
シンプルで分かりやすい冒険活劇
同作は、海外69カ国で上映され、世界興行収入は1251億円を突破、ワーナー映画作品全体の世界興収ランキングでも、「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」(2011年、1486億円)を追い越す勢いです。
日本では、2019年の洋画で最速の10億円超えで、2週連続興行収入1位をキープ、3週目で12億円を突破しました。世界的大ヒットを受け、すでに続編制作も決定し、2022年12月に全米公開予定です。
アクアマンは、DCコミックに登場するヒーローの一人で、日本ではあまりメジャーとは言えません。それが、なぜヒットしているのでしょうか。
まず、話が非常にシンプルな冒険活劇で分かりやすく、他の作品を見なくても楽しめることが挙げられます。最近のアメコミ映画は、何作か見ていないと話が分からない作品が多くあります。他の作品を見ていないくても楽しめるのは意外と大きなことです。
次に、映像の素晴らしさが挙げられます。潜水艦映画などで、海中の戦闘シーンが映ることはありますが、たいてい地味です。同作は、海中でのシーンが多く、水の動きや水の表現が繊細で流麗に演出され、終盤は、海中で大迫力の戦闘シーンが映し出されます。
実際、同作で使われている映像技術は最新のもので、5年前には撮れなかったシーンも多いそうです。
また、普通のスクリーンではなく「4DX」と呼ばれる、上映中に椅子が動いたり、水や煙が出たりして全身で体感できるスクリーンが人気です。海中が舞台のアクション映画で、水しぶきや椅子の揺れで臨場感が増すため、4DXで見る人が多いと想像できます。
アクションシーンに興奮するのはもちろんですが、普遍的な家族の物語などあらゆる人が共感できる要素がテーマに盛り込まれていることも、ヒットの要因だと思われます。
映画「アクアマン」は公開中。
(オトナンサー編集部)
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