DMで好きな男子に思いを伝えられない女子描く漫画 SNSが普及してもドキドキは同じ!
異性に思いを伝える難しさを描いた漫画が話題に。気になる男子になかなかDMを送れない女子。母親や姉からSNSがなかった時代の苦労を聞かされますが…。

異性に思いを伝える難しさを描いた漫画がSNS上で話題となっています。気になる男子になかなかDMを送れない女子。母親や姉からSNSがなかった時代の苦労を聞かされますが…という内容で「分かる」「連絡手段が変わっても心境は同じ」「センター問い合わせ懐かしい」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。
きっかけは、電車で聞いた女子中学生の会話
この漫画を描いたのは、ホリプー(ペンネーム)さん(30)です。デザイナーやアートディレクターとして活動中で、3月には漫画家デビューします。漫画「上下線のふたり」などを手がけています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ホリプーさん「2018年6月からです。物事に対する着眼点やデザインの思考法、オリジナルのイラストを生かした作品を制作してみたかったからです」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ホリプーさん「芥川賞作家の平野啓一郎氏の小説『マチネの終わりに』の漫画化に携わる予定があり、『恋愛』を描くことに挑戦していました。そんな中、電車に乗った際に『好きな人にDMを送りたい』という女子中学生の会話を聞き、恋の始まりのドキドキする気持ちは現代でも変わらないと思い、描きました。
小中学生の頃、片思いの女の子の実家に電話したり、ガラケーで初めてメールしたりしたときはかなり緊張しました。当時の僕の経験をそのまま漫画に盛り込みました(笑)」
Q.学生時代は携帯電話をどのように使っていましたか。
ホリプーさん「中学、高校時代はガラケーを使っていました。当時は、自分だけの小さな世界を手に入れたような感覚で、着信音やメールアドレスを自分好みに設定して楽しんでいました」
Q.電話に関する印象的な思い出は。
ホリプーさん「小学生のとき、風邪で休んだ隣の席の女の子に授業のノートやプリントを届けてあげました。すると、その夜、その子のお母さんからお礼の電話がかかってきて、しばらく家族からイジられました(笑)『実家への電話は周囲を巻き込み、はやし立てられたりするんだよなあ』と、この漫画を描きながら思い出していました」
Q.DMで手軽に相手に連絡できるようになった現在の状況をどのように感じますか。
ホリプーさん「顔の見えない人に話しかけるということは、表情や声色などの情報がないため、コミュニケーションがとても難しいです。その先に人がいるということを意識し、敬意と礼儀を忘れないようにしなければと思います。人に会ったり、電話したりするのと本質的に変わらないですね」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ホリプーさん「『実家に電話するとき緊張した』『恋する人のドキドキはいつの時代も変わらない』など、共感の声を多く頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ホリプーさん「『恋愛』にまつわる作品の連載に携わりますので、恋する人たちの感情をより深く描いていきたいと思っています」
(オトナンサー編集部)
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