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「つぶあん」と「こしあん」って栄養は同じ? それとも違う?→管理栄養士に聞いてみたら意外な回答が

和菓子の定番ともいえる「つぶあん」と「こしあん」。この両者、主原料は同じですが栄養の違いはあるのでしょうか。管理栄養士に聞いてみると……。

「つぶあん」と「こしあん」の栄養って?
「つぶあん」と「こしあん」の栄養って?

 和菓子で使われる「つぶあん」と「こしあん」。どちらも小豆(あずき)を主原料に作られますが、食感が大きく異なることから人によって好みが分かれ、“つぶあん派”と“こしあん派”がそれぞれ存在します。そんな両者に「栄養の違いってあるの?」と気になったことがある人もいるのではないでしょうか。そこで、つぶあんとこしあんの栄養の違いについて、管理栄養士の岸百合恵さんに聞いてみました。

栄養の違いは「皮」にあり?

Q.「つぶあん」「こしあん」それぞれの基本的な製法の違いを教えてください。

岸さん「つぶあんは、小豆をなるべくつぶさないように炊いたあんです。炊いた小豆に砂糖と塩を加え、汁気を留めながら練り上げて作ります。素材本来の粒々とした質感を生かし、小豆そのもののうまみや風味、少しのえぐみがあり、素朴な味わいが特徴です。

一方、こしあんは、炊いた小豆の粒を布巾などで裏ごしして外皮を取り除き、砂糖を加えて完全なペースト状に練り上げたあんのことです。なめらかでしっとりした舌触りと、上品な味わいが特徴です」

Q.「つぶあん」と「こしあん」に栄養の違いはあるのでしょうか。

岸さん「皮を残すかどうかによる栄養の違いがあります。皮ごと使うつぶあんには、皮由来のカリウムや、葉酸などのビタミンやミネラル、食物繊維がこしあんよりも多く入っています。食物繊維はこしあんの約1.2倍、カリウムは約3倍、葉酸は約7倍多いです。

また小豆に含まれる、高い抗酸化作用のある『アントシアニン』というポリフェノールは皮に多く含まれるため、煮汁に流れてしまう分はあっても、皮ごと食べられるつぶあんの方が多く摂取できます。

一方で、こしあんは豆の中身だけを使うので、豆の割合が多く、つぶあんよりもタンパク質と鉄分の含有量が多いです。皮を除くので食物繊維の量は減ってしまいますが、消化がよいという利点があります。

ただ、今回紹介した栄養素の摂取を目的にあんを摂取することは少ないでしょう。それぞれの特徴を知り、バランスのよい食生活に役立てることが大切です」

(オトナンサー編集部)

【画像】「へぇ〜!」→これが《つぶあん》と《こしあん》栄養の違いです!

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岸百合恵(きし・ゆりえ)

プロボクサー、管理栄養士、日本糖尿病療養指導士

病院食の管理・調理業務や企業での特定保健指導を経て、生活習慣病診療を専門とするクリニックにおいて5年間、栄養指導を実施。アスリートとしても夢を追い掛け、2017年に日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに挑戦し、一発合格。「闘う管理栄養士」として、チャンピオンを目指して日々トレーニングに励みながら、ボディーメークや健康管理の指導を行う。現在は、スポーツ・睡眠歯科分野の診療を行う歯科医院で、アスリートへの食事指導や、一般患者へのダイエット、フレイル・サルコペニア予防の指導を行う他、内科クリニックで生活習慣病患者に対する食事指導を行っている。

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