【リンゴ】生食よりも加熱してから食べる方がお得? 栄養素を無駄なく摂取するコツ
リンゴに含まれている主な栄養素や、リンゴの栄養素を効率的に摂取する方法などについて、管理栄養士に聞きました。

11月5日は「いいりんごの日」です。2001年に青森県が制定しました。「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」といわれ、健康的なイメージが強いリンゴですが、実際にどのような栄養素が含まれているのでしょうか。リンゴに含まれている主な栄養素や、リンゴの栄養素を効率的に摂取する方法などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。
リンゴの皮は栄養が豊富
Q.リンゴは秋から冬にかけて旬を迎えますが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。
松田さん「イギリス発祥のことわざに『1日1個のリンゴは医者を遠ざける』というものがありますが、その通りと言えるぐらいリンゴは栄養満点です。
リンゴにはポリフェノールの一種である『プロシアニジン』がたくさん含まれていて、脂肪の燃焼効果や、老化防止に有効といわれる抗酸化作用を発揮してくれます。他にもビタミンB群やビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維も豊富です。血糖値の上昇を抑えるほか、動脈硬化の予防効果などもあるので、そのあたりがことわざの由来かもしれませんね」
Q.リンゴを食べるときは水で洗った方がよいのでしょうか。それとも、洗うのはNGなのでしょうか。理由も含めて、教えてください。
松田さん「リンゴを食べる際は洗いましょう。果物は特に虫を引き寄せやすいので、農薬がよく使われますし、雑菌や汚れが付いている可能性もあります。また、リンゴの場合、皮に栄養がたくさん入っています。先ほどのポリフェノールも皮と実の両方に含まれているため、皮ごと食べる場合は特に洗った方がいいですね」
Q.リンゴの栄養素を効率的に摂取する方法について、教えてください。アップルパイのように加熱して食べると栄養素が減る可能性はあるのでしょうか。
松田さん「リンゴについては先述の『1日1個』のことわざ通り、毎日食べることが有効だと思います。リンゴに含まれているポリフェノールは、汗や尿で排出されやすく、一定以上の量を体に蓄えることができないという特徴があるためです。また、これは整腸作用という利点にもつながっているのですが、食物繊維が多いことから、果物としては消化があまりよくありません。そのため、しっかりかんで食べた方がいいですね。皮付きで食べる場合は特に意識しましょう。
リンゴの成分のうち、食物繊維やポリフェノールは加熱する方が効率よく吸収できるようです。そのまま、リンゴで健康増進したい場合は、皮付きのまま煮てアップルパイにしたり、焼きリンゴにしたりといったレシピも効果的だと思います。
また、豚肉とリンゴはとても相性がよく、疲労回復効果がアップするという話もあるようです。豚肉ソテーのリンゴソース添え、焼きリンゴ添えなどもお勧めです」
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リンゴは健康的な果物の一つであり、ポリフェノールや食物繊維など、健康維持に役立つ栄養素を豊富に含んでいることが分かりました。ぜひいろいろな食べ方を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)











リンゴの成分のうち、食物繊維やポリフェノールは加熱する方が効率よく吸収できるようです。
ここの部分だが、人間は食物繊維を消化も吸収もできない。
明らかな嘘だろう。