ママ怒ってる…息子の涙を見て、イライラする自分を反省する漫画が「分かりすぎます」
子どもを叱った際のエピソードを描いた漫画が話題に。寝る時間を過ぎているのに、いろいろな要望を言う子どもたち。母親はイライラしながら…。

子どもを叱った際のエピソードを描いた漫画「いけない子?のはなし」がSNS上で話題となっています。寝る時間を過ぎているのに、いろいろな要望を言う子どもたち。母親はイライラしながら息子のオムツを変えようとしますが、泣きながら訴えかける息子を見て…という内容で、「分かりすぎます」「ジーンと来ました」「私もそんな風になりたい」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
息子の言葉と涙にハッとした
この漫画を描いたのは、イラストレーターで、幸せな子育て研究家の中川マナ(ペンネーム)さん(34)です。インスタグラムのほか、ウェブサイトやブログで漫画や子育てに関する記事を発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつ頃からですか。
中川さん「初めて漫画を描いた記憶があるのは6歳です。物心ついたときから絵やお話を描いていました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
中川さん「ハッとして、心が震えた体験だったからです。私は心理学に縁が深く、18年間何かしらの形で勉強を続けています。長年の勉強は子育てにも生きていて、普段の投稿に『目からウロコでした!』と言ってもらうこともよくあります。
そのため“いいお母さん”とみられることもあるのですが、『完璧ないいお母さんのいい話』より『リアルな育児で悩んだ末にこうしたよ!』という話の方がたくさんの人の心に届くのではと思い、発表しました」
Q.育児日記を漫画にすることで、どのような変化がありましたか。
中川さん「頂くメッセージやコメントに励まされており、もっと広く人に届く形にできないかと強く思います。
子育て漫画を描くようになったきっかけは、子どもに接する私の姿を見た友達の強い勧めでした。それまでは『自分にとっては当たり前すぎて、誰かに喜んでもらえるもの』だと思っていなかったことが、漫画という形で発表することで誰かの役に立って、喜んでもらえるものと気づきました」
Q.育児や日常生活でイライラした場合、どうやって解消していますか。
中川さん「いろいろあります。音楽をかける、子どもと歌ったり踊ったりする、イライラの気がこもらないように子どもと出かける。他には空腹を避ける、好きなものを食べたり飲んだりする、少し横になる、今の時期は体を温める、なども。
一番の解消法は『1人になってぼーっとする』こと。1人で子育てしていると、精神的にも肉体的にもプライベートスペースがほとんどありません。もっと『子どもと離れる時間があってこそ回復できる』という認識が広まるといいなと思います」
Q.このエピソードの後、気をつけていることはありますか。
中川さん「普段から、『自分がいっぱいいっぱいにならない』ように気をつけています。いかにメンタルと体力を回復させるか、いかに自分が幸せな状態でいられるか。それさえ死守できれば、子育てでも夫婦間でも、感情的に揺れることはぐっと減ります」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
中川さん「『マナさんも怒ったりするんですね! 安心しました!』という意見が幾つか寄せられました。他に『確かに、子どもを育てながら幼い頃の自分も慰めているような…そんな感覚になります』というご意見も頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
中川さん「どこかの媒体で、子育てに関する漫画の連載を持ちたいです。子育てに関する情報発信を医療関係者の方と共同でやれたら素晴らしいなあ、と妄想中。
個人での活動では、子どもの年齢別、ケース別に動画コンテンツを鋭意制作中で、それがチャレンジです。来年からのスタートを目指しています。根がクリエイターなので、モーションキャプチャーの技術を使って、バーチャルユーチューバーっぽい形でやろうと思っています(笑)」
(オトナンサー編集部)
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