ゲロゲロ、ババババ…静かな田舎暮らしに憧れる人へ“現実”を教える漫画に共感相次ぐ
田舎暮らしの現実について描いた漫画が話題に。テレビで静かな田舎暮らしに憧れる女性を見かけた少女の自宅周辺では…。
田舎暮らしの現実について描いた漫画がSNS上で話題となっています。テレビで静かな田舎暮らしに憧れる女性を見かけた少女。ところが、自宅周辺では昼夜問わず、虫や鳥の鳴き声が響き…という内容で、「共感した」「蛙が絶え間なく鳴いている」「都会の方が静か」「慣れれば問題ない」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
「興味があれば住んでみて」と言いたい
この漫画を描いたのは、ごえたむ(ペンネーム)さんです。漫画家、イラストレーターとして活動しています。WEBメディア「笑うメディア クレイジー」で、「田舎が嫌い子ちゃん」を連載中です。
Q.漫画を描き始めたのは、いつ頃からでしょうか。
ごえたむさん「高校2年生の時です。たまたま本屋で見つけて表紙買いした、天野こずえ先生の『ARIA』に感銘を受け、『私もこんな漫画が描きたい』と思い、描き始めました。本屋での出会いがなかったら、恐らく描いていませんでした。その後、趣味で描いていた漫画を編集者の方が見て声をかけていただき、2016年にデビューしました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ごえたむさん「『田舎が嫌い子ちゃん』用に描きました。田舎でよくある話をネタに漫画を描こうとした際、『そういえば田舎も割と騒がしかったな』と、以前住んでいた地域を思い起こしました」
Q.騒音が大きかった季節は。
ごえたむさん「虫の声は春から秋にかけて多かったです。動物は鳥を中心に年中鳴いていた気がしますし、早朝の芝刈り機の音は夏によく発生していました」
Q.現在は都会暮らしですか。田舎とどちらの方が快適ですか。
ごえたむさん「今は都会に住んでいます。交通の便が良いのとお店やイベントが充実していて最高です。田舎も好きですが、住むなら都会です。空気と水は、田舎の方が圧倒的においしいと思います」
Q.田舎暮らしに憧れている人に、どのようなことを言いたいですか。
ごえたむさん「周囲に憧れている方は多くいらっしゃいます。人によって合う合わないがあると思いますので、『興味あれば一回住んでみたらいいよ』『車の免許は必須だよ』とアドバイスしたいです。実際に住んでみて分かることがたくさんありますから。
田舎特有のご近所付き合いが大変で、うわさが町中に広まるのが早すぎて怖いということも言いたいです。学生時代は、うわさになりたくなくてビクビクしていた気がします」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ごえたむさん「『分かる』『田舎でうるさいと思ったことはない』という意見を頂きました。雪国の方からは、『除雪機の音で目が覚めるよ』と教えていただいたほか、『都会に越してから、虫や動物の声が恋しくなった』という意見も多く寄せられました。私もその一人です」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ごえたむさん「旅やレジャーが大好きなので、レポート漫画を描いていきたいなと思っています。また、作曲をしたり、羊毛フェルトを使ってオリジナルのぬいぐるみをたくさん作ったりしてみたいですね」
(オトナンサー編集部)
コメント