橋本マナミ“受け”の演技で見せる表現の巧 朝ドラ・恵役で「女優として開花」と評判
連ドラや情報バラエティー番組に多数出演し、NHK連続テレビ小説「まんぷく」の演技が好評の橋本マナミさん。その魅力に迫ります。

「国民の愛人」の愛称でブレークし、現在では、連続ドラマや情報バラエティー番組などテレビに欠かせない存在に飛躍した、橋本マナミさん。連ドラは2018年だけでも、「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)、「そろばん侍 風の市兵衛」(NHK総合)、「スモーキング」(テレビ東京)などに立て続けに出演、また「バイキング」(フジテレビ系)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)などの情報バラエティーのほか、冠番組「橋本マナミのヨルサンポV」(BSフジ)に出演しています。
愛人キャラを超え、自分の強みで勝負
そして、10月からは、女優の安藤サクラさんがヒロインの福子を演じるNHK連続テレビ小説「まんぷく」に出演。福子の良き先輩で、才色兼備のホテルのフロント係の恵を演じ、10月29日の放送では、戦後の変わり果てた大阪の街並みに落胆する福子たちと、偶然の再会を果たしました。
ネット上では、「女優として開花してきた」「どんな役でも一生懸命」「まんぷくで好感度上がりました」「セクシーを隠した演技も良いですね」など、橋本さんへの好意的な意見が多数上がっています。
ドラマに情報バラエティーと数多くの番組に出演する橋本さんについて、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんは、こう指摘します。
「当初はビジュアルのイメージから“セクシー”で売り出していましたが、もともとは、素朴で素直、上品な振る舞いの女性。年齢が30代中盤となり、愛人キャラの枠を超えて、自分の強みで勝負できるようになってきました」
情報バラエティーでは、持ち前の“賢さ”が光ります。
「中学生でデビュー後、事務所の移籍もあり、壇蜜さんのような、セクシーなお姉さんの延長線上でバラエティーに出演してきました。特に、情報バラエティーは中高年の視聴者層が多いので、そのセクシーさから、キャスティング需要があります。また、下積み時代など人生経験も豊富でコメントに信頼性があります」
「自分の立ち位置を理解する賢さがあります。テレビ的に話してよい内容の線引きができるので“炎上”もありません。視聴者も『橋本さんはたたくべき人ではない』と分かっています」
演技が好評の「まんぷく」。恵役へのキャスティングは、スタッフから信頼されている証拠で、業界内での評価もさらに上がった、と木村さんは話します。
「少し前まで、愛人キャラを生かした役が多かったのですが、『まんぷく』では、安藤さんの明るい演技を受けることのできる、橋本さん本来の上品さが出ています。“受け”の演技は特に見せ場があったり、せりふが多かったりするわけではなく、難しいのですが、年齢的にも落ち着きが出て、そのたたずまいや表情で、何を考えているのかを表現できるうまさがあります」
「視聴者も、何となく気づいていた橋本さんの演技力を今回で確信したはずです。今後は、もっと大きな役をもらえると思います」
(オトナンサー編集部)
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