杉咲花、映画初主演 印象深いのは観覧車「何十周もしました…」
映画「パーフェクトワールド 君といる奇跡」で映画初主演を果たした、杉咲花さんにインタビュー。初主演の感想や、20代の仕事の目標などを聞きました。

映画「パーフェクトワールド 君といる奇跡」で映画初主演を果たした、杉咲花さん。同作は、川奈つぐみ(杉咲さん)が、高校時代の初恋の相手・鮎川樹(岩田剛典さん)に仕事で再会します。大学時代の事故で車いす生活を余儀なくされながらも、建築士になる夢をかなえた樹。その真摯に仕事に取り組む姿に、つぐみは樹への思いを募らせ…というストーリーです。
オトナンサー編集部では、杉咲さんにインタビューを実施。映画初主演の感想や、役の見せ方、20代の仕事の目標などを聞きました。
作品に携わらせてもらえる喜び
Q.映画初主演と同作に出演しての感想は。
杉咲さん(以下敬称略)「初主演はプレッシャーになったわけではなく、作品に携わらせていただけることに喜びを感じているので、主演か脇役かは重要ではありませんでした。また、新しい作品に携わらせていただけることへの喜びの方が強かったです」
Q.脚本の印象はいかがでしたか。
杉咲「つぐみが駅のホームに落ちてしまうシーンがあり、『いつどんなことが起こるかわからない』というのは、誰にでも言えるということを感じて、今、大事な人に伝えたいことは伝えておかないといけないなと思いました。ラブストーリー以上のものを感じられる作品だと思います」
Q.完成した映画を見ていかがでしたか。
杉咲「少し照れてしまいました。初めて見た時は、自分の欠点ばかり探してしまって集中できませんでした」
Q.役作りで見せたかったのはどんなところでしょうか。
杉咲「ラブストーリーということで、『つぐみがかわいく見えないといけないのでは』と思いました。いざ現場に入ってみると、カメラマンさんや照明さんが、アングルや照明を話し合って作ってくださったり、衣装さんやメイクさんが女性らしくしてくださったり。だからこそ、委ねてしまっていいのかなと思いました」
Q.印象に残っているシーンは。
杉咲「観覧車のシーンは大変でした。中が狭いので、カメラも1台で、入れるスタッフも限られていてカット割りもあったので、何度もお芝居しなければいけませんでした。それだけでも大変なのに、背景が変わってはいけないので、OKが出たら一度下まで降りて、また同じところまで上がって次を撮影したり、NGを出したら、同じ高さのところまで戻ってやり直したりして、何十周もしました」
Q.交際を周りから反対されるシーンがありました。もし、杉咲さんが交際を反対されたら、どうしますか。
杉咲「反対されても、好きだったら通すと思います」
Q.恋愛以外で周囲の反対を押し切ったことはありますか。
杉咲「あると思います。具体的には思い出せませんが。でも、私は意思を通して失敗しがちなので、人の話を聞くようにしています(笑)」
Q.撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。
杉咲「とても楽しかったです。スタッフさんとの仲が良く、毎日笑っていました。長野のロケに行った時、ソフトクリームを食べるシーンがあったのですが、イナゴの佃煮が5匹くらい入っているものがあり、スタッフさんは食べていましたが、私は逃げました」
Q.今回、一番の挑戦はどんなことでしたか。
杉咲「ラブストーリー初挑戦です。これまでは家族の話が多く、経験したことや共感できることが多かったのですが、恋愛は人それぞれ違うと思いました。つぐみは、高校生から24歳まで6年以上思い続けていますが、どこまで思いを込められるかが挑戦でした」
Q.ご自身は、自分から告白するタイプですか。
杉咲「好きになって、仕方なくなってしまったら告白するかもしれません」
Q.理想のデートはありますか。
杉咲「家でゴロゴロしたいです(笑)洋服とか買い物に一緒に行くのも楽しそうです」
Q.いつもカバンにカメラを入れているとうかがいました。最近撮影して面白かったものや印象的だったものはありますか。
杉咲「私が使っている筆箱が、透明なシリコン製でピンクなのですが、それを太陽に透かして撮ったらとてもきれいでした」
Q.20代の仕事の目標を教えてください。
杉咲「お芝居をしていると、カメラに撮られることを意識してしまう自分がいて、その意識が、演技する上でとても邪魔になることがあるので、それを排除するのが目標です」
Q.挑戦したい役柄はありますか。
杉咲「何でもやってみたいです。コメディーとか。『ブルーバレンタイン』が大好きなのですが、バッドエンドな恋愛映画も興味があります」
映画「パーフェクトワールド 君といる奇跡」は10月5日から全国公開。
【ヘアメイク】奥平正芳
【スタイリスト】梅山弘子(KiKi)
(エンタメチーム)
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