桜庭ななみ“やりたいこと”貫く性格に共感 映画「焼肉ドラゴン」三女役
6月22日公開の映画「焼肉ドラゴン」に三女・美花役で出演している、女優の桜庭ななみさんにインタビュー。演技する上で大事にしていることなどを聞きました。

6月22日公開の映画「焼肉ドラゴン」に三女・美花役で出演し、ナチュラルな韓国語を披露した女優の桜庭ななみさん。
同作は、2008年に舞台化され、読売演劇賞最優秀賞や朝日舞台芸術賞グランプリ賞などを受賞した作品を映画化。1970年代、関西の地方都市の一角で小さな焼肉店を営む龍吉(キム・サンホさん)は妻の英順(イ・ジョンウンさん)、娘の静花(真木よう子さん)、梨花(井上真央さん)、美花(桜庭さん)、息子の時生(大江晋平さん)と6人暮らしをしています。何が起きても強い絆(きずな)で結ばれた「焼肉ドラゴン」ですが、時代の波が押し寄せ……というストーリーです。
オトナンサー編集部では、桜庭さんにインタビューを実施。韓国語が得意な理由や役との共通点、演技する上で大事にしていることなどを聞きました。
韓国の家族の雰囲気や文化を勉強
Q.舞台版はご覧になられましたか。
桜庭さん(以下敬称略)「見ています。それぞれが意味のある役で、笑いあり、涙ありの舞台でした」
Q.台本を読まれた感想は。
桜庭「小さな町の家族にこんなことがあったんだと思いました。そういうことに対して、家族の強さや明るさで乗り越えていく姿が素敵だと感じました」
Q.桜庭さんご自身は次女でいらっしゃいますが、兄弟がいることが今回の役に生きましたか。
桜庭「私は真ん中なので、今回の役に対してこれといったことはなかったですが、映画を通して、お姉ちゃんはこんな苦労があるんだとか、弟もこういう思いなんだとか、兄弟について改めて考えました。美花は自由奔放でやりたいことをやれる子です。一番下だからこそ、お姉ちゃんに頼れるところがある。支えがあるから自由にできると感じました」
Q.美花と共通点はありますか。
桜庭「自分のやりたいことをやってしまうところが、似ています。良いところでもあり、悪いところでもあると思います。芸能界に入る時、鹿児島にいたので上京について家族に心配をかけました。それでもやりたいという思いを通したのは、美花が母親に反対されても『結婚したい』と貫くのと似ているかなと思いました」
Q.韓国語がとてもナチュラルでした。どれくらい勉強されたのですか。
桜庭「勉強自体は数年前からしていたのですが、16年の冬に1カ月くらい留学しました。そこで、韓国の家族の雰囲気や表現の仕方、文化などを見てきたので、今回の役作りにも役に立ったかなと思います」
Q.鄭義信監督の演出はいかがでしたか。
桜庭「私に関しては、台本にない部分も演出してくださりました。それが役作りの支えになりました」
Q.例えば、どういうシーンでしょうか。
桜庭「大泉(洋)さんのけんかのシーンです。美花は心配するのではなく、けんかをあおるような演出をされていますが、それは自分の中にはなかったので、監督の話を聞いて、そんな面も持っているのかと思いました」
Q.けんかのシーンで、殴り合う人はダンスのような細かい動きが決まっていますが、それ以外の人はアドリブが多かったのでしょうか。
桜庭「周りの人の動きは台本にはないので、そういう細かい部分も指導してくださる監督でした。なので、アドリブといえばアドリブですね」
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