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コーヒーに使われる「ボトル缶」 開封時、持ち運び時に中身が漏れやすいのはなぜ? サントリーに聞く

ボトル缶の中身が漏れやすい原因について、飲料メーカーに聞きました。

ボトル缶を開けるときの注意点は?(サントリーのホームページより)
ボトル缶を開けるときの注意点は?(サントリーのホームページより)

 コーヒー飲料などによく使われるボトル缶ですが、開封時や持ち運び時に中身が漏れることがあります。ボトル缶は、なぜ中身が漏れやすいのでしょうか。開封時や持ち運び時に中身が漏れないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。サントリーホールディングス(東京都港区)包材部の岩熊征也さんに聞きました。

缶を振ると中身が噴き出る恐れも

 ボトル缶を開けた際にキャップ付近から中身が漏れ、手が汚れることがあります。この原因について、岩熊さんは次のように解説しています。

「ボトル缶の飲料は、内容液の劣化を防ぐため、液体窒素が封入されているほか、キャップの側面には、開封時に窒素ガスを逃がすための切り込みが入っています。液体窒素の封入により、容器内の圧力は、大気圧よりも高くなるため、開封時に容器内の窒素ガスが放出された際に、切り込みの部分から内容液が一緒に噴き出すことがあります」

 また、砂糖入りの缶コーヒーの場合、砂糖が沈殿しているため、振ってから飲むのが一般的ですが、岩熊さんは、「ボトル缶を開ける前に振ってしまうと容器内の圧力が高まるため、開けたときにより多くの内容液を巻き込んで噴き出す恐れがあります。ボトル缶は振ったり、傾けたりせず、ゆっくり開けることを推奨します」と注意しています。

 ボトル缶を持ち運ぶ際に、キャップをしっかり閉めていても中身が漏れることがありますが、なぜでしょうか。

 岩熊さんは、考えられる原因について、「ボトル缶飲料を飲んだ後、キャップを閉めたときに、キャップの内側に内容液が付着することがあります。その後、持ち運び時の振動などにより、そこに付着していた液体が、キャップの切り込みやキャップの下部から漏れ出る可能性があります」と説明しています。

 その上で、「キャップを閉める前に、キャップの内側の天面や缶本体の飲み口部分に付いた液体をティッシュペーパーなどで抜き取るとともに、持ち運ぶ際に缶を縦向きに置くと、中身が漏れにくくなります」とアドバイスもしてくれました。

 ボトル缶を開けるときは、振らないように注意しましょう。

(オトナンサー編集部)

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