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福本莉子、ミュージカル初主演にかける思い 「魔女の宅急便」でキキ役

「魔女の宅急便」でミュージカル初主演を務める、女優の福本莉子さんにインタビュー。舞台に対する思いなどを聞きました。

福本莉子さん
福本莉子さん

 2017年に続き2018年も上演される「魔女の宅急便」(6月15日)でミュージカル初主演を務める女優・福本莉子さん。同作は、13歳になった魔女のキキ(福本さん)が古くから伝わる習わしにのっとり、相棒の黒猫ジジと共に新しい町コリコでお届け物屋を始めます。そこで、パン屋のおソノさん(白羽ゆりさん)や、飛ぶことに憧れるトンボ(大西流星さん)と交流しますが、なかなか町になじめません。そんな中、町長から、大きな行事に関する重要な仕事を依頼され……というストーリー。原作は児童文学作家・角野栄子さんの同名児童書です。

 オトナンサー編集部では、福本さんにインタビューを実施。舞台に対する思いや13歳の頃の思い出、アニメ映画版とミュージカル版の違いなどを聞きました。

初めて見た作品も「魔女の宅急便」

Q.今回が初舞台で初主演ですが、お話が来た時の感想は。

福本さん(以下敬称略)「初めてこの話をもらった時は『うそでしょう』と思いました。初めて見たミュージカルが『魔女の宅急便』で、お客さんとして(上白石)萌歌さんを見て、かわいらしいキキだと思いました。今回、またこういう形で出られてうれしいです。半面不安もあったりして。初めての舞台、初めてづくしなのでどうなるかわかりません。今は発声練習からしています」

Q.「魔女の宅急便」にはどんな印象をお持ちですか。

福本「アニメ版はどの世代の方も好きで、皆が知っている物語です。キキちゃんは好奇心旺盛でかわいらしいイメージがあるので、自分の性格と違いますが、その違う部分を出しつつ自分らしいキキができたらと思います。

ミュージカル版は、萌歌さんが13才の女の子という感じで、最初のひと言『ただいま』が印象的でした。今回、自分が言うとどうなるのか、稽古(けいこ)も始まっていませんが、最初のセリフが決め手になるかなと思いました」

Q.キキは13歳ですが、福本さんの13歳の頃はどんな女の子でしたか。

福本「お友達とよくしゃべっていました。今よりもおしゃべりでした。部活もやっていたので、走り回っていました。今よりも体力はあったかな」

Q.キキと似ているところはありますか。

福本「演出家の方に言われたのは、芯がしっかりしているところです」

Q.キキの魅力はどんなところにあると思いますか。

福本「13歳で独り立ちして、知らない町に行き、自分でお仕事を見つけているところは、たくましいと思います」

Q.大西さんの印象をお願いします。

福本「印象は、すごくかっこいいというよりは、仕草がかわいい感じです。というのは、あまりよくないですかね(笑)女の子の方が精神的に成長が早いじゃないですか。キキとトンボもキキの方がませていて、トンボは飛びたいだけみたいな幼い部分があり、そういうところがかわいいと感じるのかもしれません」

Q.舞台は一発本番ですが、舞台の面白さはどんなところだと感じていますか。

福本「相手の反応によって返し方が変わるので、毎回反応が楽しめるかなと思います」

Q.キキの衣装を着られていかがでしたか。

福本「ウイッグがかわいくて、思ったよりも自然で、あんなに大きなリボンをつけるのも初めてだし、つけまつげも初めてなので感動しました。初めてつけた時、『つけまつげがすごい』ってずっと言っていました」

Q.アニメ版と昨年の舞台版はどんなところが違いましたか。

福本「ジジはアニメだと猫ですが、舞台だと子役の子が着ぐるみを着てちょこんといて、かわいいです。また、舞台は13才のキキと幼少期のキキが見られるので、心境の変化などもわかりやすいです。今年も新たな子役のジジが出てくるので共演が楽しみです」

Q.稽古はこれからということですが、共演者とどうやっていきたいですか。

福本「仲良くやっていきたいですね。そして、良い関係になれたらうれしいです。いっぱいおしゃべりできたらいいなと思っています。おソノさん役の白羽ゆりさんの歌声が素晴らしいと演出家の方が言っているので、生で聞いてみたいです」

Q.ミュージカルに出るにあたって気をつけていることはありますか。

福本「やっぱり歌ですね。演出家の方が、歌詞は動詞で考えるとおっしゃっていました。例えば『困っている』だったら、『焦っている』のか『どうしよう』となっているのかで演技も変わります。動詞で書くとわかりやすいと言われ、そういうことも実践していこうと思っています」

Q.ミュージカルで歌うのは初めてですが、どんなところが楽しみですか。

福本「歌は音録りもしてメロディーもわかっています。どれだけ高い音を地声で出せるか練習していて、トンボ役の大西くんと一緒に歌って、ハモリもあるので練習しています。まだうまくいっていませんが、本番でどれだけきれいに披露できるか楽しみです」

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