韓国エンタメ界でおなじみの「ファンミ」、実は日本の方が魅力的? その理由は“行儀良さ”
日本ならではのファンサービス
日本で行われるファンミの場合、さらに、ファンが会場を後にする際に「ハイタッチ」「握手会」が組み込まれるなど、いつまでも余韻が残る演出が多いです。まれに「DVDの購入者のみ」などの条件がついた、ビジネス色の濃いものもありますが、全員にこうした機会を与えてくれるのが最近の傾向です。
筆者が訪れた、5000人以上の比較的規模の大きなファンミでは、帰る際に、両サイドをファンが列を作り、その間を大人気の俳優さんが通るというものがありました。そこには規制するロープもなし、本人の周りにも警備員が数人いる程度の体制です。驚きなのは、日本のファンの“行儀良さ”です。「これがよその国なら、ハチャメチャになるのでは」と思うくらい無防備なのですが、日本人の偉いところはきちんとルールを守ることです。日本以外のファンミを見ましたが、文化・習慣の違いを実感します。
毎日何かしらのアイドルグループが誕生し、ドラマがヒットすれば、街全体がドラマの出演俳優を起用した広告一色となり、またたく間に消えていく、移り変わりの早い韓国エンタメ業界はサバイバルの世界。だからこそ、日本におけるファンサービスは徹底され、プロフェショナルとして相手を楽しませてくれるのです。
日本は高い席料が設定でき、グッズなども売れるので、ビジネスチャンスと考えられている、という冷めた判断もあるのが現実でしょう。しかし、韓国の主演クラスの俳優を、これほど近くで感じられるのは、日本でのファンミならではです。筆者も、今後も年数回の楽しみを満喫したいと思います。
(美容コンサルタント・韓方薬膳料理専門家 余慶尚美)
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