愛くるしさ満点の小型サル「スローロリス」、ペットにすると大変!な「ウラのカオ」衝撃映像
スナネコやコツメカワウソといった、動物園で人気があり、しかも「ペットとして飼いたい」という人もいる野生動物の保護を訴える動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」の第3弾「スローロリス」が公開されました。
スナネコやコツメカワウソといった、動物園で人気があり、しかも「ペットとして飼いたい」という人もいる野生動物の保護を訴える動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」の第3弾「スローロリス」が8月23日、公開されました。一見かわいいけれど、ペットとして飼うのは難しく、しかもペット化が絶滅の危機を招いてしまう動物たちについて、「裏の顔」の衝撃映像を見てもらうことで、ペットにするのを考え直してもらう狙いです。
全身に「毒」塗り、外敵から身守る
公益財団法人「世界自然保護基金(WWF)ジャパン」(東京都港区)が、国内の動物園4園と協力して行っているキャンペーンの一環。8月9日からネット上で動画を順次公開中です。
8月23日公開のスローロリスは、主に東南アジアの森林に生息するサルの仲間。愛くるしい姿で一時はペットとして人気でしたが、絶滅の恐れがあるということで、ペット目的の輸入は禁止されています。
動画では、暗い所で活動する夜行性の動物のため、夜、照明をつけた部屋では目に大きな負担を与えてしまうことや、体に毒を持っていて、全身に毒を塗って外敵から身を守ること、寒がりで体調を崩しやすいことなどを紹介。最後に、日本へは輸入が禁止されているにもかかわらず、密輸の実例があるとして、「動物を愛するあなただからこそ、ペットにしても幸せにできない動物がいること、知ってください」と呼び掛けています。
現在、コツメカワウソとショウガラゴの「ウラのカオ」動画も公開中で、8月30日からはフェネック、 9月6日からコモンマーモセット、9月13日からスナネコの動画を公開予定。最終的には6種類の動物を見られるようになります。動画の撮影は、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)、上野動物園(東京都台東区)、京都市動物園(京都市左京区)、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で行われました。
WWFジャパンは「野生動物のペット飼育は、『絶滅の危機につながる』『密猟・密輸を招く』『感染症の病原体保有の可能性』『動物福祉の実現が困難』『外来生物のため、在来種に悪影響を与える恐れ』という5つのリスクがあると知ってほしい」と呼び掛けています。
動画はWWFジャパンのホームページ内特設サイト「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」で見ることができます。
(オトナンサー編集部)
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