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もしも先祖に会えたら…エイドリアン・モリーナ監督「リメンバー・ミー」の着想明かす

3月16日公開の映画「リメンバー・ミー」共同監督を務めたエイドリアン・モリーナさんにインタビュー取材。作品のアイデアなどについて聞きました。

「リメンバー・ミー」のエイドリアン・モリーナ共同監督

「トイ・ストーリー3」のストーリーボード・アーティストや「モンスターズ・ユニバーシティ」のストーリー・アーティストを手掛け、「リメンバー・ミー」で共同監督を務めたエイドリアン・モリーナさん。同作は家族に音楽を禁止されている少年ミゲルが、伝説のミュージシャン・デラクルスの霊廟(れいびょう)に飾られていたギターを手にしたことがきっかけで、死者の国に迷い込んでしまいます。そこで陽気なのに孤独なガイコツ・ヘクターと出会い……というファンタジーアドベンチャーです。

 オトナンサー編集部ではこのほど、モリーナ監督にインタビュー取材。物語の構想期間や死者の国のアイデア、死者たちのデザインについて聞いてきました。

物語の構想には6年を要した

Q.物語の構想には、どれくらいの時間がかかりましたか。

モリーナ共同監督(以下、敬称略)「6年くらいかかりました。最初のアイデアは『トイ・ストーリー3』の後です。リー・アンクリッチ監督が『もし亡くっている先祖に会えるとしたら、どんなに驚くだろう、あるいは自分がやってきたこれまでの人生が変わるだろうか』と言ったのが始まりで、それとは別に彼が興味を持っていたメキシコのお祝い『死者の日』があり、この2つを組み合わせたらどんな映画ができるだろうとスタジオに提案してみると、『面白い』と興奮してくれて製作が決まりました」

Q.「死者の国」をにぎやかでカラフルにしたのはなぜでしょうか。

モリーナ「メキシコでリサーチして、祖先の魂はどこから来るかと地元の人に聞いたら、びっくりしたことに『知らないよ』と言われました(笑)だから私たちはゼロから作らなければいけませんでした。『死者の日』の祭りを反映したものがいいなと思いました。祭り自体は飾り付けも華やかにしており、先祖は生きている家族に会うことを喜んでいるに違いない、パーティーみたいな感じじゃないかと思いました。グアナファトという街を見つけた時に道がクネクネしていて、とてもカラフルだったので、きっとこういう感じに違いないと思い、それを踏み台にして作り出しました」

Q.ガイコツたちはかわいらしいデザインですが、ガイコツをかわいらしくユーモラスに描いた理由を教えてください。

モリーナ「作品の中で死者というものを友人や家族として扱いたかったのです。『死者の日』の祭りは、自分の祖先と会う、つまり家族なので、それぞれのキャラクターがわかるようにマークをつけていたり、生前を思わせる服装をしたりしています。骸骨は怖くて誰かわからなくなりそうだったので、楽しく、親しみが持てて、一緒にいたくなるようなキャラクターにしました」

Q.「マリーゴールド」が象徴的に使われています。日本ではあまりなじみのない花ですが、この花が使われている理由があれば教えてください。

モリーナ「この花はメキシコでは『死者の日』がある時期に咲きます。マリーゴールドの特別な香りが死者たちを導くと言われています。お墓から家の祭壇までマリーゴールドの花びらをまいて死者たちの魂を案内するためにあるのです」

Q.劇中の歌はどれも気に入ってしまいました。監督が作った曲や関わった曲はどれくらいあるのでしょうか。またお気に入りの曲も教えてください。

モリーナ「『あこがれのファニータ』『ウン・ポコ・ロコ』『音楽がぼくの家族』『音楽はいつまでも』ですね。好きな曲は難しいですね。『ウン・ポコ・ロコ』の歌が持つエネルギーがすごいです。家族がYouTubeで聞いて歌ったりしています。この曲を聞いていると踊りたくなったり、歌いたくなったりします」

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3月16日公開の映画「リメンバー・ミー」共同監督を務めたエイドリアン・モリーナさんにインタビュー取材。作品のアイデアなどについて聞きました。