そんなの欲しいの? 好きなものを家族に否定された娘、言い放った言葉に成長実感 「素晴らしい」
娘の成長を感じた出来事を描いた漫画が話題に。雑貨屋で家族から、「欲しいものある? 買うよ」と言われ、ぬいぐるみを持ってきた、当時4歳の娘ですが…。
買い物中、娘の成長を感じた出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。雑貨屋で家族から、「欲しいものある? 買うよ」と言われ、ぬいぐるみを持ってきた、当時4歳の娘。しかし、家族に「そんなの欲しいの? 他のにしたら?」と言われてしまい、機嫌を損ねるかと思いきや…という内容で「私も傷つけちゃったかな?ってときあります」「自分の意見を言えるの素晴らしい」「逆にこだわりがなくて悩んでいます」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
自分の気持ちを大事にしてほしい
この漫画を描いたのは、ちずる(ペンネーム)さんです。イラストレーターとして活動しています。育児漫画をインスタグラムやツイッター、ブログ「むすメモ!」で発信しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ちずるさん「イラストは子どもの頃からずっと描いていましたが、漫画や4コマ漫画を頻繁に描くようになったのは娘の出産後です。子育て中に起こるいろいろなことを写真以外でも残したいと思い、イラストや漫画を描いてみると楽しくて趣味になりました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ちずるさん「私の想像よりも娘が『自分の好き』や『かわいいと思う気持ち』を強く持っていて、成長を感じたためです」
Q.娘さんは「そんなの」という言葉にショックを受けていませんでしたか。
ちずるさん「よく、ぬいぐるみに感情移入しているので、自分のチョイスを否定されたことより、『そんなの』と呼ばれたぬいぐるみの気持ちになって、ショックは受けていたんじゃないかなあと思います」
Q.以前は、このような言葉に機嫌を悪くしたりしていたのでしょうか。
ちずるさん「別のぬいぐるみを『口が変なの』と言われ、『そこがかわいいとこなんだよ〜』と答えていたこともあるので、自分が好きならそれでいいという感じなのかなと想像しています。ただ、否定されると多少なりとも傷つくので、見せる人を選ぶようにはなってきたと思います」
Q.無事、ぬいぐるみを手に入れることができたときはどんな様子でしたか。
ちずるさん「前々から好きなキャラクターだったこともあり、とてもうれしそうでした。髪の長いぬいぐるみなので、帰宅してから楽しそうにブラシでお手入れしていました」
Q.普段、娘さんへ掛ける言葉で気を付けていることは。
ちずるさん「娘の考えや好きなものに対してネガティブなことを言わないようにしたり、いい部分を具体的に伝えたりするようにしています。アドバイスをするときも、できる限りオブラートに包んで伝えています。また、『人によって好きなものや嫌いなものは違う』ということをかみ砕いて説明しています。自分の『好き』という気持ちや自分の判断を大事にしてほしいですね」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ちずるさん「『好きなぬいぐるみが手元に来てよかったね』という親戚のような反応や、『自分も似たようなことを言ってしまった』という反省を込めた感想を頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ちずるさん「オリジナルの漫画やイラストなど、いろいろと描いているものを本などの形にしていきたいです」
(オトナンサー編集部)
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